もうすぐお彼岸ですね。
ちょっと年を重ねた世代なら、お彼岸といえば墓参りです。
最近よく耳にする
墓マイラー
歴史的に有名な偉人とか、著名な故人の墓をめぐる姿をTVで見たことあります。
『現代用語の基礎知識 2010年版』にも新語として登録されたんだそうです。
自分の先祖の墓も含まれてるのかしら。
お盆過ぎに同世代の数人と飲んでた時、葬式・お墓・仏壇の話になりました。
戸籍制度が戦後変わったこともあるでしょうが、
急激に家族制度が揺らぎだし、惣領長男が家督を継ぐ代わりに家としての葬祭も委ねるという時代ではなくなりました。
そして各世帯の子供も2人より少なければ、代々家を守るということはできなくなります。
とりあえず私達の世代は親や先祖代々が入った墓に参り、仏壇の位牌に手を合わせるだろう、
しかしこの先、次の代は分からんな、という話でした。
時代の変化によって、葬式やお墓というものも変化するでしょう。
例えば土葬であったイギリスでは、埋める土地がなくなるにつれ火葬が増えて現在では土葬は3割程度らしい。
しかし一般的に、信じる宗教を変えるとか異民族と結婚しない限り、
だいたいはその民族が受け継いできた葬送をするんだろうと思います。
簡略化はどんどん進んでますけどね。
先週台風9号が変な進路で日本を横断した翌朝
9/10(金)の朝刊トップページを飾った記事は
「斉明天皇陵、奈良明日香村の牽牛子塚古墳に特定」
八角形墳が決めてとなったそうだ。
河内平野には前方後円墳が身近にあるので、古墳といえば前方後円墳みたいにおもっているところがある。
しかし飛鳥時代7世紀に即位した舒明天皇からは、天皇陵は八角形となり他の豪族と差別化されたらしい。
舒明天皇は斉明天皇の夫で、推古天皇の後を継いだ天皇です。
この時代、政治の実権は蘇我蝦夷にあったといわれています。
ちょうど今、尖閣諸島での漁船衝突で中国ときな臭くなっているように、
7世紀もまた中国や朝鮮半島とのバランスが難しい時代でした。
663年百済を復興させるための
白村江の戦いで壊滅的敗戦へと繋がります。
それにしても気になる八角形。
「八角形は道教で全世界を意味する。死んでも支配者であることを形に込めている」という考え方があるそうです。
道教の本場、中国では八角墳が見つかってないというが、ほんとのところはどうなんだろう。
今回ニュースで伝えられた斉明天皇の略歴をみてると大変興味深い。
調べれば調べるほど、あちこちへ飛んでしまってなかなか収拾がつかないので、後半書くまでの間に頭の中で整理してみます。