秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ふく風は身にすがすがし風の宮 御世も御国もいや守りませ

2014-04-01 | 伊勢参宮本街道
明治天皇皇女で元神宮祭主の北白川房子様の御歌です。

内宮の別宮の一つに、風日祈宮(かざひのみのみや)があります。
先の記事の最後の画像、神楽殿を南に風日祈宮御橋を渡ります。






雨があがり陽があたり蒸発する湯気がゆらゆら立ち上り幻想的でした。

昔は、風神社と呼ばれたらしいです。
級長津彦命(しなつひこのみこと)
級長戸辺命(しなとべのみこと)が祀られています。

先週、奈良の龍田大社お参りして、まだ記事に出来てませんが、
この風の神様が気になっていたのです。

稲は風媒花で、受精は風次第。
いい風吹いてくれないと稲は実りません。
悪い風が吹くと稲は倒れます。

本来は農耕に適した風雨をもたらす神で、風と雨の順調をお祈りします。

1281年(弘安4年)元寇襲来の時、朝廷より二条為氏大納言が勅使として神宮に派遣され祈られた。
すると両社社殿が鳴動して赤い雲が立ち上り西のほうに駆け抜けて、
西の海に神風を起こして元寇を全滅させた。

この国を守ったご神威により、それ以降、国難に際して国家の平安を護る神様に。

別宮に昇格となり、幕末には黒船を追い払う攘夷祈願も行なわれたそうです。

風宮は困難に立ち向かう意思が欲しい時や、現状打破を願っている時に参拝すると道が開けるといわれてます。





左手の白い幕に覆われている場所に、新しいお宮の遷宮が今年とりおこなわれます。

お伊勢さんの別宮は、内宮外宮あわせて14社あり、両正宮を支えるとりわけ重要なお宮です。
式年遷宮はまだ終わってなくて、今年は別宮の遷宮の年です。



内宮の正宮に参宮したあと、人の流れは荒祭宮へ
天照大神の荒御魂(あらみたま)を祀り、御正宮と同じ年に遷宮が行なわれるもっとも格式の高い別宮です。



皆さんいろんなパワーを戴いておられました。

外宮gekuは左側通行で、内宮naikuは右側通行だった

2014-04-01 | 伊勢参宮本街道
お伊勢さんの正式名称は「神宮」Jinguu じんぐう。
天照大神を祀る皇大神宮は、内宮 ないくう
豊受大神を祀る豊受大神宮は、外宮 げくう
濁らずにくうと読むんですよ、と同行のNさんに教えてもらった。

神宮はじんぐう、別宮はべつぐうと読むのにね。
へぇ~ なんでやろうと調べたけれどわからんかった。

もう一人の同行者Aさんが気付いたことは、
通行札が、外宮は左側通行なのに、内宮は右側通行だった。
これまた不思議。



外宮の月夜見宮では雨風強くかなり濡れてしまったけれど
神路通りを10分ほど歩いて、外宮の北御門鳥居へ

ここで度会橋から歩いて来られるNさんを待つ。
伊勢市に到着してから1時間後が待ち合わせでした。
待ってる間も吹きなぐりの雨は容赦なく、服はぼとぼと、
防水ではないタウンリュックの中に入れたものまで濡れていた。


古いほうのお宮は特別参拝の人しか中に入れません。




カメラのレンズに雨のしずくがついて、どの画像も凄まじかった様子が見てとれると思います。
ココから先は撮影禁止です。

正午頃、正宮にお参りできました。
外玉垣南御門には、白い御幌(みとばり)が垂れ下がり中は見えません。

雨の中、傘を持ちながらお賽銭を出して手を合わせるのは至難の業でした。
モタモタしてたらちょうどその時、なぜか急に風が中から吹いてきて、
その白い御幌が巻き上がり中の御正殿が完全に見えました。

まるで豊受大神(とようけのおおかみ)がよく来たねと声をかけてくださったような…

わぁ~カメラにこのシーンおさめたい!!
しかし撮影厳禁です。
心のシャッター切って、記憶に焼き付けました。
この間5秒程度、あっという間の出来事でした。
しかしまるで映画のスローモーションのように感じました。
感激覚めやらぬ思いで同行者にその御幌があいたことを話すと、どちらも知らないと。
あれ~私の見たシーンはなんだったんだろう…

外宮には別宮が4つあります。
一つは先にお参りした月夜見宮です。
残り3つが正宮に対峙するようにあるのですが、雨風強くお参りを断念しました。
荒御魂(あらみたま)をお祀りする別宮の多賀宮(たがのみや)は、
山の頂にあるので階段を百段ほど上らないといけないのです。
それゆえかつては高宮(たかのみや)と呼ばれていました。


帰りは表参道を戻り、火除橋を渡り振りかえると


左側通行なんやね、と確認。
このときはまだ内宮が右側通行とは知らなかった。

外宮でてすぐのお店で昼食。

濡れた洋服がだいぶ乾いたものの、まだ生乾き。
雨足弱くなるもいつまた雨風つよくなるやもしれんので、内宮へはバスで行くことにしました。

内宮までバス代410円、高っ!!!


雨はあがり、これなら歩いたらよかったね。


まぁ~なんとこちら内宮は、右側通行。
なんでやろう~



参宮終えると、神楽殿ごしの青空が清清しかった。


4/2 4:40pm 追記
内宮の右、外宮の左側通行の意味わかりました!

内宮の参道に沿って右側に五十鈴川、外宮の参道の左側に宮川の支流。
その清流で禊をすれば自然に川沿いに歩くことになります。
極めて神聖な正宮に、少しでも遠い位置から俗界の人間が禊(手水)を終えた後徐々に近づく様に考慮されたもの。
天候の加減で川辺では禊が困難な時もあり、現在は手水舎が用意されています。
神域に入る前の手水舎が、内宮は右側(五十鈴川)に、外宮は左側(宮川の名残の池)にあります。