A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

デヴィッド・マレイSUPER SESSION@新宿Pit Inn 08.11.27 (fri)

2008年11月30日 00時10分46秒 | 素晴らしき変態音楽
70年代中旬ニューヨークで起こった"ロフト・ジャズ"ムーヴメントの中心人物デヴィッド・マレイ(sax,b-cl)が、渋さ知らズと共演するために来日中で、少人数コンボのセッションもやりたいと実現した1回限りのライヴ。
参加ミュージシャンは山下洋輔(p)、内橋和久(g)、不破大輔(b)、芳垣安洋(ds)。現代日本のフリージャズ界を代表するメンツがよくぞ集まったという感じ。内橋、不破、芳垣の3人は渋さのメンバーでもあるので、デヴィッドとの共演経験はある。意外だったのが山下さんとデヴィッドが初共演ということ。お互い何度か同じジャズ・フェスに出演して顔見知りらしいが共演したことはないという。
デヴィッドはだいたい毎年日本へ来ているので人気も高くチケットはSold Out。立ち見も多くて前半はデヴィッドの姿は一瞥も出来なかった。
演奏はデヴィッドがテーマを吹き日本人ミュージシャンが合流、ソロ回しをして切れ目なく次のテーマに入って行くというスタイルで1セット1時間。内橋氏のギターはロック的なトーンでデヴィッドのサックスと絡み合う。凄かったのが洋輔さんで、まるで70年代に戻ったかのような火を吹くアヴァンギャルドなソロを聴かせてくれた。これが聴けただけでも観に来た価値はある。
デヴィッドはアフリカ系アメリカ人らしいモードに沿った奏法で、同じテナーでもドイツのペーター・ブロッツマンとは好対照を為すが、フリークトーンで吹きまくるソロは迫力満点。しかも今回は珍しく歌も披露してくれた。
後半にはゲストで尺八の中村明一氏やアルトサックスの立花秀輝氏(渋さ知らズ)も飛び入りし熱いセッションを繰り広げた。

フリージャズ
死んだと思たら
生きている

デヴィッドが引っ込んだ時の日本人だけのセッションも個人的にはかなり楽しめた。



コメント
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