A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

魂を絞り出す音~灰野敬二「こいつから失せたいためのはかりごと」

2008年11月16日 00時26分34秒 | 灰野敬二さんのこと
1995年作「手風琴」以来のハーディーガーディーのみによるソロ・アルバム。
2007年11月7日(水)中野Plan Bに於ける舞踏家、石原志保氏の「昭和の体重」其の六でのライヴ録音だ。
灰野さん自身「最高のハーディーガーディー演奏だった」と語る内容は、「手風琴」のひたすら催眠的な演奏に比べ、よりドス黒く、よりカラフルでサイケデリックである。石原氏という希有な舞踏家との共演ということもあり、ひとつのところに留まらない動的な演奏が繰り広げられる。この楽器の持てる奏法を全て使いつつ、灰野さんの魂の叫びを音像化したような世界は、爆音ギター演奏に負けず劣らずアヴァンギャルドかつポップである。
「手風琴」では70分1トラックだったが、今作は場面転換に応じて5トラックに分かれているところも聴き易い。
灰野敬二という演奏家、そしてハーディーガーディーという楽器に恐怖感を抱いている人にこそ聴いて欲しいアルバムだ。

空間を
満たす風の音
いとゆかし

これから来年にかけて灰野さんの活動が加速してきている。
灰野敬二スケジュール

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