A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Merzbow/Hair Stylistics+CARRE@六本木 Super Deluxe 2011.4.7(thu)

2011年04月09日 01時06分17秒 | 素晴らしき変態音楽
何もなければ"フランスのロバート・フリップ"リシャール・ピナスとMerzbowが共演する予定だったが震災のため来日中止。その代わりにMerzbowとヘアスタ+CARREの2マン・イベントが開催された。震災以来不入りが続いていたSDLXだが、この日はかなりお客が入り復興の光が見え始めた。

CARREはSDLXでは常連の二人組音響/テクノイズ・ユニットで、現在東京のノイズ・シーンでは要注目の存在。中原昌也氏が彼らを気に入っていて、昨年「IQ84以下」出版記念イベントでもフィーチャーし少しだけ共演もした。その彼らががっぷり四つに組んでコラボレーション。CARREはエレキギターとシンセを、中原氏はいつも通り机一杯のエフェクターを使用。CARREの音響系独特の無菌サウンドの中に肉感的な中原氏の人力ノイズが乱入し予定調和を拒絶する異能空間が生まれる。とりとめもなく奏でられる電子音と脈動するビート、炸裂する中原氏のシャウト。聴き所の多い45分間の演奏だった。



30分のインターバルを置いてMerzbow=秋田昌美氏のソロ。パワーブックによる耳を圧するハーシュ・ノイズから始まり、最近必ず使うスプリングを張った小型のギター状の創作ノイズ・ジェネレイターを掻き鳴らす。50分に亘るノイズ演奏に30年を超える秋田氏の音楽遍歴に思いを馳せる。私は昨年にわかにMerzbowに嵌まり何十枚もCDを購入した。ライヴはCDに比べ音の大きさは魅力だが構成がシンプルで正直言って一本調子なところが少し不満ではある。



終演後中原氏に自伝「死んでも何も残さない」にサインを頼むと署名と共に「石原慎太郎死ね」とのメッセージ。物販で購入した最新CDR(つい1週間前8枚も購入したばかりなのにもう新作とは!)のタイトルは「Anal Governer Must Die」。今度の日曜日の知事選では何としても慎太郎の再選は阻止しなければならない。立ち上がれ、東京都民よ!

新旧の
ノイズ・バトルを
堪能し

Merzbowは4月ヨーロッパ、5月カナダ・ツアー。ヘアスタは4/10高円寺UFO CLUB、4/16渋谷タワーブックス(トーク&サイン会)。
コメント (2)
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