『contrarede presents 石橋英子「carapace」発売記念ライブ』。対バンに石橋嬢が敬愛する灰野さんを迎えての2マン・ライヴだ。WWWは昔映画館だった場所を改築したライヴハウス。20年位昔にこの映画館で「ロッキー・ホラー・ショー」を観た事を思い出した。天井が高くて客席も広く、とても居心地のいいハコである。
灰野さんは3・11に予定されていた静寂のライヴが中止になったので、国内でのライヴは2月27日の「I'll Be Your Mirror」以来2ヶ月ぶりになる。4月上旬にはヨーロッパ・ツアーを敢行、その模様はYouTubeで観られるが、Sunn O)))との共演などもありとても充実したものだったようだ。ロンドンでは現地在住の日本人サイケデリック・バンド、Bo Ningenのメンバーにアテンドしてもらったとのこと。「いい連中だからよろしく」とお薦めの言葉をいただいた。
久々のソロ・ライヴは静かなヴォイス・パフォーマンスでスタート。震災後の世界を癒すような慈しみの言葉をサンプラーで重ねていく。10分ほどでギターを手に。お馴染みの轟音ギターの弾き語りだが、より情念の篭った歌と一音一音に気合の入ったプレイが心に刺さる。石橋嬢との対バンだからといって容赦のない荘厳な灰野ワールドを55分に亘って展開した。
石橋嬢はジム・オルーク(g)、須藤俊明(b)、山本達久(ds)をバックにしたバンド・セット。「carapace」収録曲を中心に、新曲2曲を含むステージ。彼女のソロ・ライヴを観るのは初めてだったが、優しい歌声と幽玄な演奏が心地よい空間を産み出す。矢野顕子とロバート・ワイアットを引き合いに評される曲想はまさに言いえて妙。インスト部分のジャズ/室内楽的変拍子アレンジがカンタベリー・ロックを髣髴させて面白い。特に新曲2曲は彼女のプログレ嗜好が全開。穏やかなサウンド・ストリームに身を任せた75分だった。
石橋嬢
灰野さんとは
仲が良い
サウンドだけ聴けば水と油のような二人だが精神的には共通したものがある。
灰野さんは3・11に予定されていた静寂のライヴが中止になったので、国内でのライヴは2月27日の「I'll Be Your Mirror」以来2ヶ月ぶりになる。4月上旬にはヨーロッパ・ツアーを敢行、その模様はYouTubeで観られるが、Sunn O)))との共演などもありとても充実したものだったようだ。ロンドンでは現地在住の日本人サイケデリック・バンド、Bo Ningenのメンバーにアテンドしてもらったとのこと。「いい連中だからよろしく」とお薦めの言葉をいただいた。
久々のソロ・ライヴは静かなヴォイス・パフォーマンスでスタート。震災後の世界を癒すような慈しみの言葉をサンプラーで重ねていく。10分ほどでギターを手に。お馴染みの轟音ギターの弾き語りだが、より情念の篭った歌と一音一音に気合の入ったプレイが心に刺さる。石橋嬢との対バンだからといって容赦のない荘厳な灰野ワールドを55分に亘って展開した。
石橋嬢はジム・オルーク(g)、須藤俊明(b)、山本達久(ds)をバックにしたバンド・セット。「carapace」収録曲を中心に、新曲2曲を含むステージ。彼女のソロ・ライヴを観るのは初めてだったが、優しい歌声と幽玄な演奏が心地よい空間を産み出す。矢野顕子とロバート・ワイアットを引き合いに評される曲想はまさに言いえて妙。インスト部分のジャズ/室内楽的変拍子アレンジがカンタベリー・ロックを髣髴させて面白い。特に新曲2曲は彼女のプログレ嗜好が全開。穏やかなサウンド・ストリームに身を任せた75分だった。
石橋嬢
灰野さんとは
仲が良い
サウンドだけ聴けば水と油のような二人だが精神的には共通したものがある。