A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Case of Telegraph extra@高円寺HIGH 2011.4.2 (sat)

2011年04月04日 01時39分42秒 | ロッケンロール万歳!
この日は盛りだくさんのメニューだった。午後から下北沢Disk Unionに不良品の返品に行き、渋谷パルコファクトリーで「A BITTA PIL」というデニス・モリスのパブリック・イメージ・リミテッド写真展、勝どきの第一生命ホールで山下洋輔ソロ・ピアノ・コンサート、原宿Rocketにて「A BITTA PIL」写真展、そして高円寺HIGHにて「Case of Telegraph extra」。

1980年代にトランス、ナゴム等と並んで初期インディ・レーベルとして活動したテレグラフ・レコードのオムニバス・アルバム「Case of Telegraph」のCD化記念として二日間にわたるイベントが企画された。しかし震災の影響で開催すべきか否かの議論が主催者と出演者の間で交わされ、また物理的に出演不可能なアーティストもおり、結果縮小した形で一日だけの開催となった。

観客は同時代のファンとおぼしき年代が多かった。7割程度の入り。同窓会的な和気あいあいとした会話があちこちで交わされる。私は最前列で観戦。

トップ・バッターはコンクリーツ。当時から歌謡チックなボードヴィル・バンドだっただけに、30年近くたっても雰囲気は変わらない。さすがに女性ヴォーカルふたりは若いメンバーに変わったが他は当時のメンバーだ。雑多な音楽要素を取り入れた楽しいステージ。



続いてリザードのモモヨ氏のソロ。テレキャスターを抱えてリザードのナンバーを弾き語りで2曲歌う。当時の弾けたイメージは望むべくもないが年輪を重ねたいぶし銀の風貌が印象的。実はこの日体調が悪かったのを押しての出演だったという。ここで突然段ボールの蔦木俊二氏がサプライズ・ゲストとして登場、デビュー曲「ホワイトマン」を弾き語りで歌った。

次はジュネ氏率いるゴシック・パンクの元祖オート・モッド。一時はBOØWYの布袋寅泰氏がサポート・メンバーとして加わっていたこともある。現在のヴィジュアル系に通じる中性的で奇抜なファッションとハードなパンクロックで客を煽る。この時ばかりは女性ファンが前列に押し寄せ歓声を上げていた。



続いてアリス・セイラー嬢が登場、カラオケで一曲歌う。関西の戸川純といわれる天真爛漫なキャラクターに笑いがこぼれる。彼女は翌日アマリリスとしてこの会場でワンマン公演を行う。

くじら+佐藤薫(EP-4)。私は学生時代、くじらの大ファンだったのでとても楽しみだった。杉林恭雄氏を中心とする彼らはノスタルジックでユーモラスな歌詞とメロディーで異彩を放つ存在だった。ウッド・ベースと佐藤氏のエレクトロニクスを従え当時と全くかわらない朗々としたヴォーカルを聴かせる。名曲「KAPPA」をやってくれたのが嬉しかった。



トリは元フリクション/E.D.P.S.の恒松政敏グループ。現在でも精力的に活動するトリオで初期フリクションを想わせるパンキッシュなロックを叩き付ける。カミソリのような切れ味のいい恒松氏のギターは健在だった。最後に何とフリクションの「Crazy Dream」を演奏。フリクションのデビューEPと同じアレンジでひたすらカッコいい。レック氏&中村達也氏の現在のフリクション(前日にClub Quattroでワンマンをやった)よりもフリクションらしい演奏。私は恒松ヴァージョンの方が好きだ。



最後は出演バンドのメンバー総出演で「I Shall Be Released」を演奏。一夜限りの響宴を賑やかに締める。主催者の地引雄一さんがツイッターで「やってよかった」とツイートしていたが、本当に楽しいイベントだった。どのバンドも現役感が漲っていたのが嬉しかった。



テレグラフ
大集合だ
お祭りだ

このイベントの収益は全て震災義援金として日本赤十字を通じて寄付される。
コメント
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