A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

新たなるガレージ・ロックの地平~キノコホテル&ザ・シャロウズ

2011年04月07日 00時53分01秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
前々から楽しみにしていたキノコホテルの2ndフル・アルバム「マリアンヌの恍惚」が発売された。私はタワー・レコード渋谷店で購入し特典CD「砂漠」と4月16日のインストア・ライヴの入場券をゲットした。

ラジオから曲が流れ出すという設定で始まりドライヴするキノコ・ロックに突入。マリアンヌ様の声にエフェクトをかけたりして多彩なヴォーカルが楽しめる。1stアルバム「マリアヌの憂鬱」はそれまで2年間の実演会で何度も繰り返された曲を集めたものだったが、「恍惚」はほとんどが1年半の間に作られた新作だ。それを完全にものにしている彼女たちの実力は素晴らしい。

目玉の長尺の2曲「風景」8分と「マリアンヌの恍惚」6分はアヴァンギャルドなテンポ・チェンジやインプロヴィゼーションを展開する新機軸。この2曲が今まで以上にサイケデリックなキノコ・ワールドを印象づける。他にもリード・トラックの「非情なる夜明け」、ヴォーカルを歪ませたパンキッシュなナンバー「愛人共犯世界」、新テーマ「キノコホテル唱歌II」「キノコノトリコ」など全編が聴きどころ。

ボーナス収録のPV「非情なる夜明け~子供は見ちゃダメ編」も魅惑的。何よりもアートワークの写真が肉感的で"成人音楽"というキャッチコピー通りのアブナい世界を醸し出していて悶絶ものである。



同時発売されたキノコホテルの弟バンド、ザ・シャロウズのデビューCD「シャロウズの世界」も購入。こちらはDisk Unionで特典CD付。サイケデリックなファズ・ギターが鳴り響く激しいガレージ・サウンドと鼻にかかった独特のヴォーカルが歌う哀愁のメロディーは1980年代後半に流行ったファントムギフトやコレクターズなどのネオGSを彷彿させつつも2010年型のパワーアップした強靭なサウンドを聴かせる。彼らのライヴはB級GSのカヴァーを交えたスリリングなロッケンロール・ショー。4月17日新宿JAMのレコ発が楽しみだ。



シャロウズと
キノコホテルの
そろい踏み

この両者がチャートを席巻するようになったら面白い。
コメント (1)
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