A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

今井和雄+藤川義明+ASTRO+ヒグチケイコetc.@六本木Super Deluxe 2011.4.12(tue)

2011年04月14日 01時01分29秒 | 素晴らしき変態音楽
SDLXで毎月火曜日チャージ・フリーで開催されているイベント「Test Tone」のVol.68。今回は「The Big Bright Sum of Reverberation」とサブタイトルされている。当初はイタリアの実験音楽家Chris-Xが来日する予定だったが、例によって来日中止になり、その代わりとても豪華な国内アーティストの共演が実現した。

最初はHeartlandという3人組のユニット。名前の印象を裏切る電子ノイズ演奏だが、まだ若いせいもあり方向が定まらずただノイズを垂れ流しているという感じ。弦を緩めたギターにエフェクターをかましたギタリストの演奏は個人的に興味深かった。



続いて原田光平 + キャル・ライアル。ライアル氏はこのイベントの企画者である。ギターとパワーブックを使ったアンビエントなドローン音響はかなり催眠的。私は最近お酒が弱くなりビール一杯で眠くなってしまう。こりゃいかん。



最後にこの日の目玉、今井和雄+藤川義明+ASTRO+ヒグチケイコのセッション。1970年代に今井氏はタージ・マハル旅行団に、藤川氏はナウ・ミュージック・アンサンブルや高柳昌行ニュー・ディレクションに参加してきた日本のフリージャズ/アンダーグラウンド・ミュージック界の伝説的存在である。ASTRO=長谷川洋氏は1990年代にC.C.C.C.を率いてジャパノイズ・シーンを先導したベテラン・ノイジシャン。ヒグチケイコ嬢はここ数年で多くのコラボレーションを経験し、国内外のジャズ/即興シーンにおけるユニークな存在の声楽家。この4人のコラボレーションがどうなるのかとても興味があった。初っ端から今井氏は弦の間にメタル・プレートを挿入しての反則プレイ。ASTRO氏の轟音エレクトロ・ノイズとヒグチ嬢の多彩なヴォーカリゼイションが炸裂。藤川氏はサックスを吹かず奇妙な身振りで踊っている。演奏のテンションはどんどん高まっていき、藤川氏もサックスでフリークトーンを吹き鳴らす。リズム楽器がないにも拘らず、藤川氏じゃないけど踊りだしたくなるような躍動感のある即興の饗宴が展開された。この演奏を経験できた人は幸せである。



六本木
伝説セッション
語り草

これだからライヴ通いは止められない。
コメント
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