Condex Level 企画「Neuhaus」というイベント。元々3月12日に予定されていたライヴの振替公演だが、なんと無料ライヴということで、早々に予約した。主催者によると、無料ライヴにしたことに余り意味はなく、ドリンクとアーティストの物販でギャラを捻出したいとのことであった。「だから皆さんたくさん飲んでたくさん買って楽しんでください。」
渋谷LUSHは初めてだったが200人も入ればいっぱいの中規模のハコだった。開場と同時に入り前列を確保。少年ナイフ・ファンの年配の客層が目立つが意外に若い人も多く幅広い年齢層だった。外国人の姿もちらほら。
トップはExtruders。事前にインターネットで調べたらマイスペにページがあり、試聴したら宅録系の音だったのでライヴでどうやるのか想像がつかなかった。G,B,Dsのトリオ。20代半ばだろうか。ドラムはタム無しのスネアとバスドラ、シンバルだけのシンプルなセッティング。照明代わりに映像を投射しベーシストが呟くように歌う。ギタリストはほとんど弾かず時々発振器を操作して電子ノイズを奏でる。徹底してクールな感触は空間現代とも通じる新世代ロック。トータスやモグワイなどポスト・ロックの影響が強い。新鮮でいいバンドだった。
2番目に少年ナイフが登場。3日前にヨーロッパ・ツアーから戻ったばかりという3人は、ツアーのテンションそのままにいつも以上に弾けたステージを展開。ヨーロッパでは各地で大受けでとても盛り上がったそうだ。ラモーンズやカーペンターズのカヴァーを含む1時間強のステージ。後半客席では外人客がモッシュを始め背中から小突かれる。その狂騒に火をつけるようにアップテンポな激しい曲を連発する。「3コードのロッケンロールがあれば生きて行ける」と本気で思った。とにかく楽しいライヴだった。
トリがConvex Level。ナイフほどではないが20年を超える活動歴を持つ大阪出身のベテラン・トリオ。ジョイ・ディヴィジョンやキュアーなど80'sニューウェイヴの影響は感じられるが、その空気を自分たちのものにしてしまった圧倒的なオリジナリティ。ヴォーカルの歌詞がハッキリ聴き取れる歌い方がいい。緩急のメリハリの付け方はさすがベテランならではの素晴らしさ。ライヴを観るのは初めてだったがすっかり魅了された。
3バンドとも個性的でとてもいいイベントだった。このイベントが無料なんていいの!?
オリジナル
見事に見せた
3バンド
少年ナイフは翌日も秋葉原グッドマンでライヴ。なんて元気なガールズ!