昨日のブログでお知らせしたように、デビュー16年目を迎え解散表明をしたブリットポップの雄ブルートーンズのフェアウェル・ツアーが開催された。私は1995年のデビューから彼らと付き合ってきたのだが、ブリットポップ終焉後はインディーに戻って活動していたことは知っていたが、CDを買うこともなかった。
2004年にヴォーカルのマーク・モリスがソロで来日した時会ってお互い元気なことを祝福し合ったが、他のメンバーと会うのは10年ぶり。ライヴの前日に彼ら行きつけの渋谷のDJバーでウェルカム・パーティーが開かれたのだがバンドのメンバーだけじゃなく当時追っかけをしていた女の子たちとも再会して懐かしさを噛み締めた。
さて肝心のライヴだが会場はほぼ埋まっており、結構若いファンの姿があるのが印象的だった。日本盤は出ていなくても彼らの音楽が聴かれ続けてきた証拠である。
演奏曲目は昔の曲のヒットパレードになるのかと想像していたら半分はインディーになってからのアルバムからの選曲で、現在進行形のバンドであることを見せつける。ヴォーカルも演奏も15年前とほとんど変わっていない。青くこんがらがった青春を歌うことが彼らの信条である。キラキラ光る圧倒的なメロディーの素晴らしさ。最近のバンドに欠けているのはこのメロディーへのこだわりなのだ。「ブルートニック」「スライト・リターン」「ソロモン・バイツ・ザ・ウォーム」「マーブルヘッド・ジョンソン」等90年代の代表曲では客席も一層盛り上がる。アンコールではラヴのカヴァーを披露したり、ラスト・ナンバー「イフ」では途中にクイーン「レディオ・ガガ」のフレーズを織り込む茶目っ気が彼ららしい。2度のアンコールを含め1時間45分懐かしさと新鮮さに溢れた時間を過ごした。
ブリットポップ
最後の花が
散っていく
翌日の大阪公演がブルートーンズとしての最後のライヴとなる。