本当は今朝買った坂本慎太郎氏のソロ・アルバムのレビューを書こうと思ったのだが、昼間は仕事がいつになく忙しく、夜は昔のバンド仲間と飲みに行ったのでまだ聴き込んでいないので明日に譲ることにした。
今日の主人公は唐突にPere Ubuである。1975年オハイオ州クリーヴランドで巨漢ヴォーカリストのDavid Thomasを中心に結成された実験ロック・バンドである彼らは、ニューヨークのパンク・ロックの流れに同調してアンダーグラウンドな人気を誇るようになった。しかしその音楽性はパンクの3コードに収まる訳もなく、60年代サイケデリック、フリー・ジャズ、プログレ、現代音楽などのアマルガムであった。キャプテン・ビーフハートからブルース色を抜いたような素っ頓狂なDavidのヴォーカルに痙攣ギター、乱調オルガンを擁する彼らの影響力はあのDEVOにも引けを取らない。Davidは一時期Henry CowやR.I.O,のメンバーと活動を共にし、前衛ロックの首領の地位を確立した。現在まで20作を数えるアルバムをリリースし現在も活動しているのが凄い。特に初期の作品は早急なパンク・ビートに破壊力満点のヴォーカルが暴れまくりとても爽快である。日本ではアングラ界の重鎮としてマニアックな評価の内に留まっているが、ロックの歴史には欠かすことのできない希有な存在である。
ユビュ親父
35年間
我が道を行く
何とか来日公演が実現しないかな~