昼から新作TVドラマの試写会~ワタリウム美術館で「草間彌生 Kusama's Body Festival in '60s展」~アンケート調査~UFO Clubと、雨の中盛りだくさんなスケジュールだった。
「草間彌生 Kusama's Body Festival in '60s展」は草間さんが1957年に渡米し60年代NYアート・シーンの寵児となり世界的に注目された時期にスポットを当てた展覧会。82歳の現在でも精力的に活動する前衛芸術家の全盛期の作品を観ることができる。当時からブレない水玉模様への偏執狂的な執着心に貫かれており、各地でのハプニングの写真や1968年の自作自演の映画『草間の自己消滅』の上映もある。4Fの「水玉崩壊」と題された水玉に彩られた部屋は草間さんの頭の中に侵入するような不思議な体験ができる。チケットはパスポートになっており期間中何度でも入場できるのでまた行ってみたい。
激しい雨の中UFO Clubへ。元ゆらゆら帝国の亀川氏が出演するのでちよちよガールズが多数押し掛け、前売はSold Out。私は開演10分前に着いたのだが何とか最前列を確保。
LSD Marchの登場。UFO Clubのミキサー/オシリペンペンズのマネージャーを務める道下慎介氏(vo.g)、元不失者の高橋幾郎氏(ds)のデュオに亀川氏(b)がゲスト参加。アシッド感漂うフォーキーなヴォーカルから思い切りファズを効かせたヘヴィ・サイケデリック・ジャムへと突入する演奏は関西サイケ・シーンのベテランならでは。そこに亀川氏の腰の据わったベースが加わり、強烈なグルーヴ感を醸し出す。道下氏のギターもいつも以上に激しい演奏だった。45分のステージ。
これで何度目になるのかオシリペンペンズ。かつて石井モタコ氏(vo)が腰までの長髪だった頃は客席へ乱入してゲロを吐いたり放尿したりするパフォーマンスに嫌悪感を持っていたのだが、数年前映画出演のために髪をバッサリ切り坊主頭になった頃からそうした演出に不潔感を感じなくなり、逆に爽やかなイメージを持つようになった。同時に中林キララ氏(g)と迎祐輔氏(ds)の卓越した演奏力がクローズアップされ、今では日本を代表するサイケデリック・バンドのひとつだと思っている。モタコ氏はこの日はゲロは吐いたが放尿はしなかった。最初からDJブースの上に乗って歌う。「オレはいつも通りやけど、バンドはめっちゃ気合いが入っとるからな」との言葉通り二人の演奏は凄い。それをへらへらした笑顔でいとも簡単にやってしまうところが驚異的。戸川純ちゃんの「バージンブスース」のカヴァーを歌詞を見ながら歌う。あとは来春リリース予定のニュー・アルバム収録の新曲も含めいつものペンペンズ節で60分のステージ。
後で知ったのだが、昭和歌謡や韓国サイケばかり大音量でかけていたDJは特殊漫画家の根本敬氏だった。
とがわじゅん
くさまやよい
おのようこ
妙にサイケデリックに染まった土曜日だった。