A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

アルタードケイジ=アルタードステイツ+灰野敬二@新宿ピットイン 2011.11.25(fri)

2011年11月27日 01時01分19秒 | 灰野敬二さんのこと


内橋和久氏(g,electro)、ナスノミツル氏(b)、芳垣安洋氏のトリオ、Altered Statesの秋の3デイズの二日目。灰野敬二さんをゲストに迎えアルタード刑事いやもとい、アルタードケイジとしてのライヴ。個々のメンバーとは共演歴はあるが、意外なことにアルタードステイツとしては初の共演だという。私もそれぞれバラバラでは観たことがあるがトリオでみるのは初めてなので期待していた。

ステージは左から芳垣氏、ナスノ氏、中央に灰野さん、上手に内橋氏という並び。私は内橋氏の真正面に座る。前説で内橋氏が「今日はアルタードステイツではなくアルタードケイジという新バンドでの演奏です」と宣言。灰野さんの爪弾きからすぐに4人の爆音インプロヴィゼーションへと突入。予想通り灰野さんと内橋氏のギター・バトルが炸裂。灰野さんの激しいアクションから繰り出されるプレイに、内橋氏は鋭角的でノイジーなフレーズで応酬する。ナスノ氏は灰野さんの後ろで影の支配人のような雰囲気を醸し出していて面白い。芳垣氏の嵐のようなドラミングも凄い。このハイテンションを保ち続けるのはさすが。内橋氏はあまりのハードプレイに弦を切ってしまった。1st Setは全編インストで40分で終了。

休憩中に急遽内橋氏の前にモニタースピーカーが設置される。「灰野さんの音が大き過ぎて自分の音が聴こえない」と内橋氏。

2nd Setを始めようとすると灰野さんのアンプのスイッチが入らない。「そのままでいいよ」とチャチャを入れる内橋氏に「ヴォリューム10にしよう」と応える灰野さん。灰野さんがフレットレス・ギター、内橋氏がテレキャスターでスタート。お互いヴォリュームを上げたようで、内橋氏のアンプの音が直接耳をつんざき灰野さんの音が余り聴こえない。灰野さんがヴォーカルを入れる。"灰野敬二 b/w アルタードステイツ"の様相を呈する。前日のアルタードステイツのワンマンを観た知人に尋ねると、この日の演奏はかなり灰野さんに寄ったもので、特にナスノ氏のベースがキーになっていたとのこと。しかし音量合戦になるとはね~。50分に亘るノン・ストップの演奏後、内橋氏は「耳が完全にやられて何も聴こえません」とMC。そのためアンコールは灰野さんがフルートを吹き、しっとりとした演奏。



楽屋に灰野さんに挨拶に行き、内橋氏の真ん前で灰野さんの音が聴こえなかった旨を話すと、灰野さんがガバッと立ち上がり「それは重要。内橋君に伝えなきゃ」と会場に連れて行かれ、内橋氏に「ほら俺の音が聴こえなかった人もいるよ」と変な紹介をされた。「そりゃ最前列でアンプの前に座ってれば仕方ないですよ」と内橋氏。気心の知れたメンバーだからか灰野さんは「俺が長男だからな」と実に楽しそうだ。そういえば2nd Set終了後「明日は超歌謡で歌モノです」と内橋氏が告知すると、すかさず灰野さんが「3人が歌うんだよな」とツッコミを入れていた。こういうやり取りをステージで見せるのは灰野さんとしては珍しい。よっぽどリラックスしていたのだろう。年齢で行くと灰野さん→芳垣氏→内橋氏→ナスノ氏の順だそう。「アルタードケイジ、素晴らしかったので是非またやってくださいね」と伝えて会場を後にした。

この4人
アルタード刑事
楽しげに

ピットインには珍しい大音量のライヴだった。
コメント (1)
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