数字のバンド名といえば日本が誇るガレージ女番長トリオTHE 5.6.7.8'S(ザ・ファイブ・シックス・セブン・エイツ)通称ゴロッパチでキマリ!結成26年目の現在も途絶えることなくDIY精神で活動を続ける彼女たちはクエンティン・タランティーノ監督映画「キル・ビル」やレディング・フェスティバルへの出演等で世界的規模でリスペクトされる国宝級バンドである。この4月には活動を集大成するDVDの発売も決定。それにしてもゴロッパチといい少年ナイフといい由紀さおりといいきゃりーぱみゅぱみゅといい海外を席巻するアーティストが女性ばかりなのはジャパニーズ・ガールズ・パワーの威力を象徴しているようだ。
さて成人を迎え酒もタバコもOKになったこの特集のPt.3は大人として様々な波風を経験する青年期に突入する。
▼21=フレーミング・リップス&ディアフーフ:21歳ソングが見つからないので21世紀の精神異常者ナンバー。プログレNo.1人気ソングでカヴァーも数多いが当ブログにピッタリのモダンロックの代表バンド2巨頭によるライヴ・ヴァージョン。対バン・ツアーのアンコールであろう。完コピながらトラメガを使ったヴォーカルと冗長な間奏を省いたコンパクトな演奏がいい。
▼22=安倍なつみ:22歳といえば普通は伊勢正三作のお別れソングだが当ブログは普通じゃないので敢てなっち再登場。2003年のソロ・デビュー曲。歌の上手さに感心する。30歳を過ぎたが舞台や歌で活躍中。
▼23=神聖かまってちゃん:J-Rock界のお騒がせバンド。の子のヴォーカルとジャンクなサウンドは投げやりに聴こえるがナウなヤングのハートを鷲掴み。因みにかまってちゃんの年齢夏休みソングは22歳と26歳もある。
▼24=黒乃うさぎ:ヴィジュアルなごむ系?ゴスロリ界のイロもの芸人?ゴールデンボンバーの次を担う存在?謎のお化粧シンガー、愛称はにぃにぃ。妄想ぴこぴこいもうと黒乃雪乃も存在する。
▼25=スティング:2011年にソロ活動25周年を迎えたスティングがポリスを結成したのは25歳の時だった。この曲は1996年の6thアルバム「マーキュリー・フォーリング」収録曲だが米盤には未収録。
▼26=ジョン・ケージ:実はズルである。ケージのナンバー・ピースは1から108まである(30以上は端折っているが)のでどの数字でもOKなのだ。26は探せばかまってちゃんや外国の楽曲があるが現代音楽を1曲入れたくここに持ってきた。映像もエグいしヴァイオリンのドローンがケージらしいので聴いていただきたい。
▼27=狐火:福島出身ラッパーの3rdアルバムのタイトル・ソング。就職活動に挑む心情を切々と綴ったライムはタイトル通り現実味が溢れる。アゲアゲ・ヒップホップよりこんな内省的なつぶやきラップの方が好きだ。
▼28=The Weekend:カナダ出身のR&Bシンガー、アベル・テスファイによるユニットThe Weekendのメジャーデビュー作「Trilogy」収録曲。レディ・ガガのリミックスやドレイクとの共演で注目されている。シルキーな歌声が魅力。
▼29=椎名恵:北海道出身の80年代を代表するラヴソング・シンガー。30歳を目前にした女性の恋愛や生き方をテーマにした1988年発表の4thアルバムのタイトル曲。大人の歌を唄わせれば天下一品。現在もジャズクラブ中心に活躍中。
▼30=ゆず:今をときめく人気デュオの2006年の7thアルバム「りぼん」収録曲。芝居仕立てのPVに描かれた通り30目前の二人の気持ちを唄った曲。似たような存在のケツメイシにも「三十路ボンバイエ」という曲がある。
孔子曰く
三十にして立つ
而立(じりつ)哉
AKB48の伊豆田莉奈がTV番組で「30歳以上の独身は負け犬」という旨の発言をし話題となっている。色々難しい年代である。次回はその三十路についてじっくり考察したい。