A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

TADZIO/HAIR STYLISTICS/KIRIHITO/オシリペンペンズ@渋谷TSUTAYA O-nest 2014.5.2(fri)

2014年05月04日 02時00分05秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


TADZIO “TADZIO II” RELEASE PARTY

LINEUP:TADZIO/HAIR STYLISTICS/KIRIHITO/オシリペンペンズ
【DJ】COMPUMA/37A (PANTY) 【VJ】IROHA



3年ぶりの2ndアルバム『TADZIO II』をリリースした女子ハードコア・ポップ・デュオ「TADZIO(タッジオ)」レコ発。2010年結成間もない頃に観て暫く熱愛したが、いつしか疎遠になっていた。久々の再会は何ともユニークなゲストを交えた円山町のビル6F。

オシリペンペンズ

(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

大阪アングラロック界のガキ大将、石井モタコ率いるトリオは今年結成15周年。東高円寺UFO CLUBで何度か観たが、別の会場で観るのは初めてかも。5年前に映画出演のためロングヘアーをバッサリ切って野球少年風になったモタコの髪は再び伸びたが、昔のエキセントリックな雰囲気では無く、ロッカー風の穏やかな風貌。最近オリジナル・ドラマーが脱退し、PA担当だった道下慎介(LSD-March)が今年2月からドラマーに昇格(byモタコ)した。満員のUFO CLUBでこパフォーマンスはケイオティックな印象が強かったが、音響のせいかドラムが変わったせいか、スッキリした風通しのいいロックに聴こえた。中林キララの変態ギターと道下のストイックなドラムが同期するサウンドは、ドロドロした怨念ではなく、ポストロック的なクールなグルーヴを生み出す。新しい何かが始まる予感がする。




KIRIHITO


オシリペンペンズもそうだが、KIRIHITOも対バン目当のイベントで遭遇することが多い。極めて個性的で観るたびに強烈な印象が残るが、敢てCDで聴こうと思わないのは、彼らの魅力があくまでライヴにあると感じていから。仮面のギターヴォーカルのギタープレイはペンペンズの中林に負けず劣らず変態的。石川浩司似のスタンダップ・ドラマーの叩きっぷりが潔い。ふたりきりなので、ペンペンズ以上に求心力があり、祝祭感が高い。ペンペンズが火をつけた導火線が、KIRIHITOで燃え上がった。これでもか!と繰り出す弾丸ビートに会場全体が揺れた。




TADZIO+HAIR STYLISTICS


いよいよ主人公の登場。ニューアルバムのテーマと言える仮面をつけての演奏は、1年前に観たときより遥かにパワフルで遥かにキュート。特に部長のドラミングは「あらゆる邪念を振り払った感」に溢れている。彼女たちの魅力は普通っぽさにあると思う。メイド服やボンデージを着るわけでも、派手なメイクをする訳でもない。髪を染めることすらしない。ルックスは確かにグラビア美少女級だが、佇まいは街を歩く女子と変わりはない。自分の恋人・娘・友人・学友・部下でも不思議はない普通女子に「バカ!死ね!ファックユー!」と罵られる快感。少なくとも筆者にとっては、それがTADZIOの最大の魅力といえる。今回の「仮面罵倒会」では、今までにないアブノーマルな法悦感に酔った。ヘアスタこと中原昌也の乱入は、秘事の真っ最中に他人に踏み込まれるスリルか第三者を加えてのご乱行か、会場の熱はマキシマムに高まった。




イベントの主旨に沿ってこの日はベース不在バンドの祭典だった。炎上覚悟で「ベース不要論」を繰り広げようかと思ったが、ベース女子好きの筆者としては、嫌われては困るので辞めておくとしよう。

ベーシスト
やっぱり必要
普通なら

コメント (2)
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