A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

テスラは泣かない。/ヒトリエ@新代田FEVER 2014.5.15(thu)

2014年05月17日 00時52分38秒 | ロッケンロール万歳!


テスラは泣かない。「Lie to myself」RELEASE LIVE
"LIE TO YOURSELF"


テスラは泣かない。
GUEST:ヒトリエ

最近流行の長くてヘンテコなバンド名特集で紹介したグッドモーニングアメリカが、最近朝のワイドショーで話題になっている。特にお笑い担当のベーシストの存在がテレビ的に美味しいらしい。合衆国に忠誠を尽くす名前の由来に誰も言及しないのは、オバマ大統領の秘密工作員による情宣操作なのかもしれない。それは兎も角、長くてヘンテコなバンド名は、完全に市民権を得たようだ。

それならば、思い切って長ヘン名バンドの現場に飛び込んでみようと、先日訪問した渋谷エッグマンにポスターが貼ってあったテスラは泣かない。略してテス泣(?)というバンドのワンマン公演に潜入した。



ド平日にも関わらず、会場は盛況で、その名の通り熱気に溢れている。客層は極めて若く、原宿可愛い系女子が多い。対バン含め男子バンドと云えるが、テスラに鍵盤女子が居る為か、アキバ系ドルヲタ風もチラホラ。何れにせよ、ドルイベともロケンローパーティーとも暗愚羅現場とも異なるRANGEやEXILEに近いアウェー感ぱなくて昂奮する。

ヒトリエ


ゲストはパスピエ(バンド)、ヒカリエ(建物)ではなく、一人アトリエ略してヒトリエと云ふ若手クヮルテットである。盛り上げMC担当ギタリスト、身振りで手拍子要求するベーシストに比べ、センターを張るヴォーカル&ギターは殆ど煽らず歌に専念。いまどきバンドは職務分掌がしっかりして居る模様。テクニックは申し分ない。ギターは難解なフレーズを何気に熟すし、チョッパーベースはブラジョンBrothers Johnson真っ青。ドラムのビートは寸分の狂いもない。曲調はいまどきダンスロック。特定の名称があるかどうかは知らないが、四つ打ちバスドラ+裏打ちハイハット、ディスコティックなベースラインに単音弾きギターというノリ。歌は日常会話調で所々ラップを含む。で、オーディエンスは手拍子と片腕指差しポーズ。かつて「指差しケチャ」と呼んでディスったことがあるが、郷に入れば郷に従えと言うように、コレが彼らの流儀だと納得。オヤジ流の押し付けは辞めよう。皆の歌を聴かせてくれ!の煽りに大合唱と指差しダンスで応える少女たちの目は輝いていた。




テスラは泣かない。


2008年結成、鹿児島出身の四人組。地元桜島に因んでマグマロックを標榜する。当たり前田のクラッカー(超死語)だが、長くて変な名前のバンドならなんでも良かったわけではない。例によってようつべサーフィン中に出てきた動画を観てPi!Pi!っと体内音楽愛好指数が上がったのが、彼らの「Lie to myself(自分に嘘つき)」だった。イントロのピアノのミニマリズムにプログレ&現音シナプスが反応。サビの女子ヴォーカルに遊佐未森を感じたことも大きなモチベーションとなった。ヘドバン鍵盤娘に、遊佐繋がりの壊れかけ女子メンに似た仄かな恋心を抱いたことは秘密にしておこう。いまどきダンスロックで有りながら、幅広い年代で共有できる骨太のビート、初めて聴いても一緒に歌えるPOPなサビ、文語調の硬派な歌詞を謳うパワ声。ゆとり世代とか悟り世代と呼ばれるイマドキの若いもんも真面目に世の中に向き合っているんだ、という事実を目の当たりにして感涙に咽び泣いた、というのはUSOだが、このバンドなら信じていいかもと思ったのはホント。盛り上げ役はやはりベーシスト。一時期「ベース不要論」がまことしやかに囁かれかけたことがあるが、土台を固めムードを作る重低音四弦の存在感は何者にも代えることは出来ない。6月25日にメジャー1stアルバムをリリースする彼らは、メジャーでも好き勝手殺らせて貰っていると語る。エイベックスと契約した大森靖子の「私がファンの皆さんと考えてやってきた、楽しいことを、考えてくれるんですかね~?」という言葉が頭に浮ぶが、「TESLA doesn't know how to cry」という英語名の通り、泣くのを我慢するのではなく、泣き方なんて知らねぇよ!と言い放つこのバンドは、メジャーマイナー関係なく、自分の知っているやり方を貫くに違いない。



[5/18 09:12追記]
★【ライヴレポート】テスラは泣かない。レコ発熱演「僕らの歴史が始まります」⇒コチラ

バンド名
文句を言うのは
お門違い

壊れかけのテープレコーダーズ


同じ編成だからと言う単純な理由では無く、音楽性も全然異なるが、壊れかけとテス泣は音楽に対するスピリットが共通しているように思える。





コメント
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