A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

怨念ロック~ぐしゃ人間「オマエノロイ」

2008年02月06日 23時54分26秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
これは一体なんだろう。ぐしゃ人間というバンド名、梅図かずおか丸尾末広を思わせる"ガロ"なジャケット。昨日Disk Unionでロマーンズを買ったとき、インディーズコーナーに面出しされていて気になった。メンバー名も あう。しゅびっツ(vo)、かめ(g)、裏(b)、後藤☆タク(ds)、宇宙☆海月(idol staff)と何か変。コメントカードにはギャルバンと書いてある。4曲入りシングルで安かったので買ってみた。
ネオサイケなギターに無表情なヴォーカル。それが突然轟音ギターにリズムが暴れ捲くり歌が絶叫する阿鼻叫喚音響になる。サイケ、ヘヴィロック、プログレやハードコアを通過したジャンル分け不明のサウンドである。
歌詞の世界がまた凄い。♪君たちを待つ部屋は/垂れた涎でべちょべちょ♪(ノロイ)、♪お前が加害者扱いした少女が/悲しみの涙を流した現実では/お前も加害者と♪(オマエ)など夢野久作か江戸川乱歩かといったオドロオドロしい文学世界、深い情念が滲み出る不条理な世界を描いている。
ホームページで調べると女性3(+1)人と男性dsの東京のバンドで2004年に初音源をリリース、以降数作のCDRとDVDRを発表したという以外のバイオグラフィーは不明。voのあう。をはじめメンバーのルックスは悪くない。しかしYouTubeの映像を観てもどこかイメージが掴み辛い。これは関西ゼロ世代への東京からの回答なのだろうか。女性版筋肉少女帯というニュアンスもある。私的には完全に共感できる訳ではないが興味はある。チャンスがあったらライヴを観てみたいものだ。
ジャケットの絵は奇想漫画家を自称する駕籠 真太郎によるものだった。
ぐしゃ人間 臨時HP
ぐしゃ人間 MySpace

ぐしゃ人間
ぐしゃっと潰れて
液が出る

と思ったら、"ぐしゃ"とは愚者のことらしい。

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激情再び~ロマーンズ「イッツ・マイ・ターン」

2008年02月05日 23時52分33秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
Ramonesの日本語カヴァーバンド、ロマーンズ1年半ぶりの2ndが登場。ジャケットはRamonesの「End Of The Century」のパクリ。RamonesだとJoey Ramoneが映っていた部分に自分の写真を貼れば完成だって。14曲入りで23分。1曲平均1分40秒。このスピードがロッケンローだ。今回は3曲オリジナルの曲も入っているがもろRamonesで違和感はない。
初期衝動の塊だった1stに比べほんの少し上手くなったけど、パッションは全く変っていない。ワンツースリーフォードカドカダダダダダダン!である。流石に有名曲揃いだった1stに比べてマニアックな選曲になっている。歌詞は3曲を除いてナツコ(vo,g)の手に成るが、相変わらず投げやりでいて本音を衝いてくる。♪今夜のロクローパーティー/ホントに全然のれねーの/あんたはつまんナイト?/ドッチラケ!ノーリアクション♪(It's my turn)、♪死んでる風 幸せ系/よくいる感じのレッツゴー三匹/友人無し 喧嘩少し/年賀状来ないぜ出しちゃいねえ♪(ウィー・アー・ハッピー・ファミリー)、♪いっそロックで死にたい/愛想笑いお断り/ハッピーハッピーハッピー止まらない/衝撃なくちゃはじまんない♪(ギミギミ・ショック・トリートメント)。大笑いしたあとふと正気に戻ると心に滲みる言葉。今回もミカ(b)の暴力的なヴォーカルがハードコアナンバー「エンドレス・バケーション」で聴ける。彼女のベースは相変わらず八方破れだ。CCのドラムのリズムは1stよりパワーと正確さが増している。そしてギターはオーバーダビングしたりしてバラエティを出してきた。今作は単音ソロ(ナツコはこれが苦手)が殆どなくてよかった。
私はDisk Union特製Tシャツ付き2980円を買った。Tシャツは黒でカッコいい。CDだけだと2310円だからTシャツは670円という大破格。タワーレコードだと特典バッジが付くみたい。
レコ発ライヴは3/1新宿Red Clothに決定。詳細は明日オフィシャルHPで発表予定とのこと。気合いを入れて行くぞ!
ロマーンズ HP

ロマーンズ
セカンド出るとは
夢みたい

残念なのはジャケットの写真がブス子ちゃんに撮れていること。実物はもっとキュートで可愛いぞ。


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MySpaceいと楽し

2008年02月04日 23時37分45秒 | インターネットの世界
この休みにMySpaceをやってみた。半年くらい前に登録はしたが、閲覧するだけで参加することはなかった。しかし最近若手バンドがMySpaceにページを持って楽曲のプロモーションなどをしているのに影響されて自分でもやりたくなったのだ。
初心者ガイドを参考に自分のプロフィールや写真を入力する。ここが考えどころだ。余りマニアックに書き過ぎると相手が引いてしまうだろうし、ミーハーに人気取りをしても虚しいだけだ。プチマニアという感じである程度正直に書いてみた。
次にお気に入りのアーティストにフレンドリクエストを送る。するとフレンド承認メールが届き見事フレンドの仲間入りという訳だ。Sonic Youth, Throbbing Gristle, Gong, Blue Cheerなど憧れのアーティストとネットを通して友人になった。
また逆に先方からフレンドリクエストが届くのもある。アメリカ、イタリア、スイス、フランス、イスラエルのバンドからリクエストが届いた。
これは面白い。すっかりMySpaceの虜になってしまい半日もやりっ放しだった。音楽好きならあなたも始めてはいかが?
MySpace HP

マイスペース
世界のバンドと
友だちだ

ちなみに私のハンドルネームは、、、教えない。秘密の方が面白いでしょ。
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The Milkeesレコ発@新宿JAM 2008.2.3(sun)

2008年02月03日 23時56分33秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
神戸の60'sガールズバンド、ミルキィズの「Lover Soul」レコ発ライヴ。共演はブルーハワイ、ナポリタンズ、そしてsix。ガールズバンドオンリー、しかもDJも女子という女祭りである(ナポリタンズのみ3/5が男性)。あいにくの雪だったが満員とはいかないまでも良い動員。さすが男のファンが多く、60's好きの女の子がちらほらという感じ。
ブルーハワイとナポリタンズは初めて観たが、まだ音楽性が定まっていないような印象。学生バンドっぽいノリだった。
sixはいつも通りMCの少ない(本人に言わせれば人見知りが激しいらしい)演奏一発30分。vo,bのchelioは相変わらずのアクションで最後は客席に乱入してウィグも取れてしまった。ウィグを取ると長髪で別人みたい。今日は青の縁取りのミニのワンピースだった。gのLolaはいつものオレンジ色。
さてミルキィズはvo,gのベリの妹のペコ(g)が産休から復活して4人組になって初めての東京だ。ペコちゃんは人妻というのが悔しいくらい可愛い(4人ともちっちゃくて可愛いけどね)。ミルキィズはdsのペトラとbのリリィも姉妹という珍しいダブル・シスターズ・バンドである。今日の衣装は花柄の色違いのワンピース。ベリとペコはカラータイツ!萌え! 
東京のライヴは昨年2月(確かバレンタインデー)以来丁度1年ぶり。4人組になったおかげもあるが演奏力が格段に進歩している。特に4声のコーラスが素晴らしい。前列に三人が並ぶのでビートルズみたい。トークや振り付けコーナーもあって楽しい50分のステージだった。いつもはライヴの途中に不○家のミルキーを観客へ投げるコーナーがあるのだが、不祥事があったため自粛、代わりに節分なので豆を投げるという粋な演出も面白かった。♪ミルキィズはマメの味~♪
明日レコード屋に挨拶回りをして夜神戸へ帰るそうだ。今回はホテルが豪華だと喜んでいた。
The Milkees HP

ミルキィズ
東京来たりて
雪が降る

育児や仕事をしながらもLove & Peaceを信じて歌い続ける彼女達の姿勢は正しい。
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最高のピアノが2台~チック・コリア&上原ひろみ「デュエット」

2008年02月02日 23時10分14秒 | こんな音楽も聴くんです
上原ひろみが高校生の時、来日したチック・コリアと共演した話は有名だ。チックはそのことを覚えていないようだが、ひろみにとっては何事にも代えられない貴重な体験だっただろう。それから約10年、今や世界期待の新進ピアニストに成長した彼女が再びチックと邂逅した。まずは2006年の東京JAZZで共演し、その際チックから直々に「一緒にライヴCDを作ろう」と提案されたという。そして昨年9月ブルーノート東京においてふたりの共演が3日間行われた。そのライヴを収録したのがこの作品。エヴァンス、ジョビン、モンク、レノン&マッカートニーなどの作品と、チック、ひろみ其々の自作曲を秀逸な録音で捉えた傑作だ。チック66歳、ひろみ28歳。40歳の歳の差を感じさせない息の合ったリリカルなデュエットを聴かせる。柔らかいタッチで包み込むように弾くチック、時に女性らしく優しく、時に男顔負けの尖がったフレーズを繰り出すひろみ。実の祖父と娘のような温かいムードが全編に溢れている。
初回限定のDVDがまたいい。二人の表情、弾けるような笑顔がとても身近に感じられる。買うならDVD付がお薦め。
ピアノ・デュオ作というと70年代の山下洋輔と佐藤允彦の火花飛び散る演奏が好きだが、こういう微笑みに満ちたデュオも素晴らしい。ジャケットの向かい合って笑う二人の表情がそのまま音になったようなアルバムだ。
上原ひろみ HP

見つめ合う
チックとひろみ
いいコンビ

4月に武道館でこのデュエットのライヴが決まったそうだ。でもブルーノートで観たかった!

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Do You Believe In Synchronicity?

2008年02月01日 23時46分02秒 | 妄想狂の独り言
シンクロニシティーを信じるかい?
シンクロニシティーとは心理学者ユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」のこと。発生する事象は単なる偶然ではなくその裏に必然性が隠れている、という意味。私は"自分に都合のいい偶然"って解釈しているけどね。
最近そういうシンクロニシティーが多い。以前ブログに書いた日本のガールズ・オルタナ・バンドMass Of The Fermenting Dregs(マスドレ)の存在を知ったその日が一日のみMySpaceでアルバムの全曲試聴を行う日だったり、昨日久々にチャットモンチーのHPを見たらその夜彼らが出演したNHK「トップランナー」が再放送されることを知ったり、偶然により得をする経験が続いた。かと思えば、ゆらゆら帝国のライヴ情報をHPで知り先行予約をしようと思ったらそのまさに10分前に予約が締め切られていたり、と得なことばかりではないが。
昨日あるメルマガで吹き矢の記事が配信されたが、昨日の朝日新聞の夕刊にも吹き矢の記事が掲載されていた。あ、これは単なる偶然か。
「シンクロニシティー」といえばポリスのラスト・アルバムのタイトルだが、ポリスに関してもシンクロニシティーがあった。2月13日(水)の再結成ツアー@東京ドームへ行くのだが、その日の昼間に観たかった映画の試写会があり、たまたまその招待状を貰った。試写会を観てドームへ向かえば前座のフィクション・プレイン(スティングの息子のバンド)からしっかり観れる。しかもその日は仕事が忙しくないので午後半休を取って行けば完璧だ。素晴らしい計画。シンクロニシティー大好き!

偶然に
支配されつつ
人は生く

今日のブログのタイトルはこれだと決めて、ラジオをつけたら丁度ラヴィン・スプーンフルの「Do You Believe In Magic?(魔法を信じるかい)」がかかった。驚いた。(実話)

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