A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

サンヘドリン(灰野敬二+ナスノミツル+吉田達也)feat. Miya@新宿Pit Inn 2016.7.3 (sun)

2016年07月05日 01時30分45秒 | 灰野敬二さんのこと


「Blue Lights of Sanhedrin」
Sanhedrin featuring Miya

7月3日 開場19:30 開演20:00 ¥3,500+税(1DRINK付)

【MEMBERS】
灰野敬二(G)ナスノミツル(B)吉田達也(Ds)featuring:Miya(Fl)
灰野敬二×ナスノミツル×吉田達也。アヴァン・シーンに名を轟かすスーパー・トリオ「サンヘドリン」ついにPIT INN初登場。Miyaをゲストに迎え、これまでにないフォーマットで挑む即興の新境地にご期待ください。



灰野敬二、ナスノミツル、吉田達也で2004年に結成されたサンヘドリン(Sanhedrin)は、テクニカルな面を含め"三位一体"のユニットだと言える。つまり灰野のバンド/ユニットは得てして灰野色に染まりがちだが、サンヘドリンに関しては三人が対等の立ち位置で思う存分激しいプレイを繰り広げるのである。「満場一致は無効」という語源通りの演奏スタイル。2009年に一旦活動停止するが、2013年12月に3rdアルバム『「好」の5W1H』を引っさげて復活。復活後は灰野はほぼノーヴォーカルでギターに専念し、ストイック且つエクストリームなギタートリオに生まれ変わった。ただしそれぞれ多忙なためか、2014年に東阪名のツアーを行ったあとは、2016年2月新大久保アースダムでイベント出演するまで活動は途絶えていた。30分一本勝負のイベントで三人の心の火が再燃したのか、2ヶ月連続の新機軸のライヴが企画された。サンヘドリンの青い光(Blue Lights of Sanhedrin)と題された初の新宿ピットイン出演は、ゲストに女性フルーティストのMiyaを迎えたカルテット編成。SNSで「灰野敬二は歪みなしで演奏」と告知されていた。


(写真の撮影・掲載については出演者・スタッフの許可を得ています。以下同)

満員とは行かなかったが座席の8割が埋まる良好な動員。Miyaは2011年に大泉学園in Fで坂田明との初共演を観て以来。灰野とは初共演だが、ナスノとは現在ユニットで活動しているという(吉田との共演歴は未確認)。告知通り灰野は歪み系エフェクターを使わず、基本的にアンプから出る音が自然に耳に届くよう入念にサウンドをコントロールする。別ユニットでもコンビを組むナスノと吉田はお互い手の内を知り尽くしたコラボレーションを聴かせる。そこに灰野のクリアトーンのギターが切り込み、予定調和を事前に塞ぐ型破りなプレイを展開。ステージ中央に女王の貫禄で仁王立ちするMiyaは長身の上体を大きく反らせ、激しいながら歌心の有る演奏を聴かせた。
Miya+坂田明@大泉学園 in F 2011.12.13 (tue)

 

2ndセットでは灰野がギターを寝かせてプレイ。ゴムひもやスライドバーを使って、より物音に近いトーンをクリエイトしてゆく。吉田が4ビート、8ビート、16ビート、変則ビート、無軌道ビートを取混ぜ、サウンドの行方を占うが、ナスノは重低音のパルスや蛇使いのようなハイトーンを駆使し、ひとつ所に拘らない。灰野の怒涛のギターカッティングに限界点を超えたアンプの回路がスピーカーを否応なしに歪ませる。しかしながらMiyaは三位一体のベテランたちの責め苦や誘惑に屈すること無く、涼しい顔で自分独りの演奏の時空を突き進む。即興演奏の極意が「相手の音をなぞらずに交感すること」だとすれば、そろそろお暇(いとま)を頂きたいと弱音を吐くことなく自らのプレイを貫いたMiyaこそ免許皆伝に値する。

 

1部2部合わせて110分の長尺ライヴは、初共演の初々しさではなく、互いの懐の底まであと9.9センチまで接近した肉弾戦になった。この出会いが次につながれば、世界は神が手を下さずとも、瓦解することなくなんとかバランスを保ち続けるに違いなかろう。

フルートを
吹く女性なら
わかる筈

サンヘドリン(灰野敬二+ナスノミツル+吉田達也) - LIVE @ SCUM BIRTHDAY 2016.2.28


青の次は赤。
「Red Lights of Sanhedrin」
サンヘドリン featuring 坂田明(sax)

8月3日 wed 渋谷Lush
Open 19:00 / start 19:30
Adv. ¥3,000 (+1D) / Door ¥3,500 (+1D)




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【参考音源集】『ラジカセ for フューチャー』掲載「めくるめく地下音楽 幻のカセットレーベルをめぐって」

2016年07月04日 02時12分37秒 | 素晴らしき変態音楽


ラジカセ&カセットブーム再来!話題のムック
ラジカセ for フューチャー
CASSETTE TAPES AND GHETTO BLASTERS FOR THE FUTURE
新たに根付くラジカセ・カセット文化の潮流
編著:松崎 順一+編集:熊谷 朋哉 誠文堂新光社
『ラジカセ for フューチャー: 新たに根付くラジカセ・カセット文化の潮流』6月10日発売



p154
アンダーグラウンド・レーベル・カセットの天國と迷宮
めくるめく地下音楽 幻のカセットレーベルを探して
剛田武

<参考音源集>
【使用上の注意】必ず本書を購入し、該当ページを熟読の上でお楽しみください。

●第五列テープ
V.A./なまこじょしこおせえ ダイジェスト

■DEKU、第五列プロデュース「なまこじょしこおせえ」(1982年ピナコテカ・レコード発売)をダイジェストで紹介します。
■P.P.P.、ONNYK、ヤタスミ、OMC、岡田明、園田佐登志、ICE9、David Toop & Steve Beresford、HINDU-HURRICANE、DEKU、戸沢敏明、しかしかつのなんぼ、大里俊晴、A-Musik、EAT、まだ、霜田誠二
■「なまこじょしこおせえ」「賣國心」「INFECUND INFECTION」と3種類のタイトルが存在し、また各曲クレジットも順不同のため誰のものか特定できない謎のコンピレーション。しかし、ストレンジなアッサンブラージュ作品として永遠に語り継がれるであろう名作。


●DDレコーズ
T.Kamada "anothermusik" DD06 D.D.Records Flexi (1981)by 鎌田忠


T. Kamada - Pine After Fatality


KM2(春日井直樹) : ちんぷんかんぷん? 1983年リリース(DD.RECORDS : DT-146)

1983年7月17日~18日、春日井宅及び毛利宅にて録音。
春日井直樹 (Vo , Gt , Tape , etc)
モウリイサク (piano)
モウリヨシヤ (Gt)

春日井直樹 : THE SUNDAY 1984年リリース(DD.RECORDS : DT-163)

1984年某日、春日井自宅にて録音。

PARK MUSIC 1984年リリース(DD.RECORDS : DT-185)

1984年8月某日、名古屋市名城公園野外ステージにてライブ録音。
*鎌田忠 (Syn , Key )
*春日井直樹 (Syn , Gt )
*広瀬 (Syn , Junk , Voice )
*久松 (Voice , Junk )


●ピナコテカレコード
コクシネル - Flight 7 days Part1 & Part2



「コクシネル&サイイングPトリオ」cassette:pinakotheca:1981 (live 81/8/29 新宿ロフト) より


●コンドーム・カセックス
Hanatarash - Worst Selektion/ワースト セレクション (1985)


Hanatarash + Kyōakukyōjindan - Jigoku No Komoriuta (An Infernal Lullaby)(1986)


ラジカセに
マイク繋いで
宅録だ

<秘蔵音源>
Euqisumorih(ユーキスモリー) "目を覚ませ"

1981年9月 吉祥寺・自室にて録音 All instruments played by miro
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NECRONOMIDOL(ネクロ魔)@恵比寿LIQUIDROOM 2016.6.30 (thu)+魔ザー牧場 7.2 (sat)

2016年07月03日 01時51分20秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


NECRONOMIDOL 
4th ワンマンライブ
TENEBRAE ASCENDANT

NECRONOMIDOLがデビュー二周年記念の最大のワンマン!



暗黒系アイドルユニット、ネクロ魔ことNECRONOMIDOLがデビュー二周年記念の最大のワンマン。時空を超越した神ヨグ=ソートス像が見下ろすステージで展開されたネクロ魔メンバー5人が歌い踊る様相は、昨年12月の3rdワンマンライブTENEBRAE INVICTUSで感じた邪神の操り人形ではなく、邪教の誘いに惑わされること無く5人の少女戦隊もしくは死民解放軍として、一致団結して自己表現に徹するひと回り成長した艶姿であった。



そして前回は渋谷WWWの客席二段目の柵に肘を乗せて眼下で沸くヲタを脇目にステージを直視し独り昂奮していた筆者が、約半年後のリキッドルームでステージ最前で腕を振り上げ大声でメンバー名をコールし、背後からの圧縮を利用して素足に触れんばかりのケチャをして、年齢が半分以下のヲタのサークルモッシュに飛び込もうとして勢い余って柵のポールに激突し、軽い脳しんとうを起こすという異常な行動に出た。その背景には、ネクロ魔の急速な成長と、筆者の遅すぎる性徴期があるのかもしれない。



昨年10月の行きずりの出会いで翠の瞳に魅入られた時に始まった恋心は、時の経過と共に二つ、三つ、四つと増え続け、伍人のメンバー全員に(平等とは言えないものの)分け隔てなく思慕の念を抱くように成った。そんな恋煩いを忘れさせる堂々としたステージは、結成以来2年間の活動の集大成であり、一方では8週間かけて毎週発表されてきた8曲の新曲(内2曲は未レコーディング)に託された新局面の発露であった。特に加入して1年強の久坂華恋と夜露ひなの心の底から湧き出る歓びで輝くドヤ顔は、アイドルの運命(さだめ)を今すぐぶち壊すネクロ魔パワーの高まりの現れであった。



その暗黒に混沌を注いだのは、本編が終了して邪神の呟きSEに耳が慣れた頃何の前触れも無く公開された「SKULLS IN THE SATRS」のPVと、その上映が生んだどよめきを一喝する同曲のライヴ・パフォーマンスで飛び出した新衣装だった。スケ番(柿崎李咲)、ホラー(瑳里)、SF(九十九ほたる)、王道アイドル(久坂華恋)、魔法少女(夜露ひな)をテーマとする新衣装は3年目のネクロ魔の戦闘服になるのかもしれない。

m7kenji x NECRONOMIDOL SKULLS IN THE STARS

NECRONOMIDOL、魔王打ち砕くレトロゲーム風MVが完成

混沌の
魔道が導く
新たな運命(さだめ)

2016年7月2日(土)
NECRONOMIDOLバスツアー
LIQUIDから魔ザー牧場へ!

リキッドルームの二日後に激突の後遺症の鈍痛を肋骨に残したまま、魔ヲタのオフ会バスツアーに参加。暗黒とは無縁の家族連れがのんびり平和に過ごすほのぼの空間に、突然出現した暗黒系アイドルとスカルズ黒T男子90%の異様な集団は、大きなカオス(混沌)を引き起こすことも無く(アトム・ハート・)マザー牧場ならではの、動物と戯れるアイドルとファンの交流が其処彼処で展開された。もちろんバンジージャンプ・ツイキャス生配信というカオスなサプライズもあり、人並み以上に幸福な休日を過ごした。

     

[2016/7/4追記]
【暗黒戦宣戦 2016年】
第一弾 公式FC〔暗黒教団〕起動


第二弾 全国ツアー〔暗黒聖戦〕今秋参戦!
9月24日名古屋
9月25日大阪(VMOさん対バン)
9月30日仙台
11月2日新宿LOFT ツアーFINAL
*追加公演は追って発表*

第三弾 タイツアー〔暗黒巡礼〕
8月9日 Khon Kaen
8月10日 Maha Sarakham
8月11日 Roi Et
8月13日 Bangkok
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【JazzTokyo#219更新】橋本孝之『SIGNAL』/第三届明天音乐节~ 灰野敬二、ファウスト他

2016年07月02日 00時32分53秒 | ネコ動画
ジャズ/即興音楽/前衛音楽の情報サイト『JazzTokyo Jazz and Far Beyond」最新版#219が更新されました。


【コンサート・レポート】第三届明天音乐节 3rd Tomorrow Festival~ 灰野敬二、ファウスト他



『橋本孝之 / SIGNAL Harmonica Improvisation Takayuki Hashimoto』

ジャズの先
超えて行くのが
面白い

faUSt 《It's rainyday(sunshinegirl)》——3rd Tomorrow Festival- Live160514

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