おぢのニセコ山暮らし

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ホントにニッポンは経済優先か? GDPのマイナスがアメリカを大きく下回る不可思議???

2021年01月22日 | Weblog

雪が積もっていない朝で、起き抜けホッとしております。

寝坊して午前7時を回ったところだ。

気温はマイナス6度と寒さも少し緩んでおる。

今日は久々、雪の降らない1日になりそうで、日中の最高気温は零度の予想だ。

さて、

毎日新聞電子版に経済アナリストの森永卓郎さんが興味深い記事を掲載しております。

曰く「緊急事態宣言の非科学性」だ。

この中で森永さんは、去年7~9月期の実質GDPを前年同期のアメリカとニッポンを比較した。

これによると「アメリカのGDPはマイナス2.9%なのに、日本はマイナス5.7%だ」というのだ。

コロナによる感染者も死者も、ニッポンよりはるかに深刻なアメリカの方が、GDPの落ち込みが小さいってどういうことよ???

これについて森永さんは「彼我の最大の差は、PCR検査の数だ」としている。

国際比較統計サイトによると、

「1月15日現在で、日本の人口100万人当たり検査数は4万5877件で、アメリカの85万3592件の19分の1に過ぎない」という。

ニッポンのPCR検査数、アメリカの約20分の1しかないらしい。

さらに「検査数ランキングで日本は、調査対象221カ国中147位となっている」

「発展途上国並みの検査数しか日本は行っていないのだ」というから口あんぐりだ。

「田村憲久厚生労働相は、『税金で行う以上、費用対効果の問題が重要』だとしているが、本当にPCR検査はコストパフォーマンスが悪いのだろうか」という。

森永さんはこうもいう。

「飲食店に午後8時以降の営業自粛を求めるのと、住民全員のPCR検査を行い、陽性者に自宅待機を求めるのと、どちらが効果的かと言えば、私は圧倒的に後者だと思う」

「PCR検査の感度は9割以上に達することが分かっている。もちろん完全ではないが2回検査すれば99%の確度で感染者をあぶり出すことができる。2回検査を行っても、必要な予算は3000億円に満たないのだ」

田村厚労相より森永卓郎さんの方がはるかに説得力があるとおぢは思う。

先日、羽鳥モーニングショーでもノーベル賞受賞者がPCR検査の充実を訴えたけど、国も多くのマスコミもシカトした。

我がニッポン政府は国民全員にPCR検査を行う気などなく、飲食店を悪者にするばかり。

森永さんはこうも付け加えている。

「バイデン新大統領は、1月14日に発表した経済対策のなかで、PCR検査の充実に500億ドルを投じることを決めた。これは、ワクチン接種の200億ドルをはるかに上回る金額になっている」

バイデンさん、ワクチン接種の2倍以上のコストをかけてPCR検査をするというのだ。

ニッポン政府とアメリカ政府、どっちが科学的で、どっちが国内総生産を上げるのか???

このままPCR検査を増やさないニッポン、今月末の緊急事態宣言解除など到底ムリなような気がします。

ニッポン国は太平洋戦争もそうだったけど、対コロナ戦争も、危機管理能力とか戦争遂行能力とか、総力戦とか、どれもこれも欠如した国だ。

対コロナ戦争の真っ最中に「GoTo…」で旅行しなさいなんて国は、世界中探してもどこにもなかった。

おかげんさんで患者は増えた。

このままでは、ワクチンを投与したところで、東京五輪など開催できるはずがないのだと申しておきましょう。

どうしてもしたいなら、無観客しかないと思うけど…

 


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