グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

東北ジオパークフォーラム・ジオツアー

2013年09月06日 | 火山・ジオパーク
今日は表題の半日ツアーに参加しました。

訪ねたのは慧日寺資料館。

慧日寺は平安時代のはじめ、徳一という僧によって磐梯山を望む山麓に作られたそうです。

磐梯山という山の名前は、亡くなった人の魂は,会津盆地側にある羽山から山に登り、岩の梯子である磐梯山から空に上がっていく、といういわれだそうです。

山岳信仰の場になった7世紀はじめに地質的には証拠が残らないほどの小規模な噴火があったそうで、いわれは違っても火山と宗教はつながりが深いんですね。
(同じ信仰の山である月山の月山マイスターでもある中川さんに、教えてもらいました)

資料館は,昔の寺を掘り出し再現したもので,寺ではないとのことで仏像の写真と…


掘り出されたのと同じ位置に、当時と同じ種類の石が敷きつめられていました。


ガイドさんが昔の写真を見せてくれました。

石はみんな火山の石とのこと。

敷地内に、わき水もありました。
山にふった雨水が地下に浸透し40年ぐらいかけて、この付近に湧き出ているとのこと。

きっと火山の水はけの良い溶岩の隙間をゆっくり通り抜けて、長い距離を移動して来たのでしょう。
とても美味しい水でした。

発電所にも立ち寄りました。

猪苗代湖から流れる水を使って、水力発電が行われているようです。
複数の発電所があるとのことで、水量が豊富なんですね。

2つの断層と磐梯山に囲まれたところに、4万年前に表磐梯の山腹が崩れ落ち、谷を埋めて猪苗代湖ができたと考えられることが、最近のボーリング調査でわかってきたそうです。

今の暮らしは,昔のジオにつながっているんですね。

噴火による岩なだれが、線路の脇で見られるようになっていました。


過去の噴火が作った風景の中に今の暮らしがあります。


バスの車窓から眺める、民家の庭先にも…。

ビックリの風景がいっぱいの磐梯山でした。

(カナ)




コメント
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