伊豆大島では、毎年6月15日に「行者祭」が行われます。
実は私、毎年行く機会を逃していて、今年ようやく見に行って来ました。
その昔、島流しにあった役行者(えんのぎょうじゃ)が修行の場として使っていたとされる海辺の洞窟のそばに、島内外から信者さんや見学者が集まっていました。

なかなかの人出です。

そして儀式は例年通り、滞りなく行われました。

(儀式の様子は、昨年の嶋田のブログで報告しているので、興味のある方はご覧ください)
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/8933dfa7e8bf982febad890dbb3f7aee
自分の心の中にある煩悩や業を焼き払うための「護摩だき」の炎が、空に向かって上がっていきます。

数10万年前の古い火山の崖に沿って立ち上る様は、なかなか見事でした。

この「護摩だき」は、以前は洞窟の中で行われていたそうですが、崩落があり危険なので外で行われるようになったそうです。(「洞窟内で行われていた時は、煙に光があったってとても幻想的だった」と、隣にいた方が教えてくれました)
さて、その洞窟は、通常は立ち入り禁止ですが、祭りの日は立ち入ることができます。

私が到着した時には、すでに何人も洞窟に向けて歩いていました。
皆さん儀式前にお参りに行かれるとのことなので、私も行って来ました。

崖の下に作られた細い道を抜け・・・
目の前に、波に削れられて滑らかになった溶岩を見ながら・・・

洞窟の中へ!

一番奥には、役行者の石像が安置されています。

キレイな石像・・・台風の波はここまでは来ないのでしょうか?
洞窟の中には常に水が滴り、足元の苔がツヤツヤ光っていました。

人が何人も入れるような、大きな洞窟。

立っている人のサイズと比べると、大きさがわかります。
「役行者は3年間、昼はここで修行をし、夜は海を越えて富士山まで飛んで行って修行をした」という伝説があります。
…ではなぜ、大島の中で「この場所」なのでしょうか?
実はこの近くには、波で削られてできた洞窟がたくさんあります。

2012年12月に、海から行者窟を眺めた時の写真では…
行者窟以外の洞窟は奥行きがなく、丸い石がいっぱい詰まっていました。

行者窟だけが、特別奥行きがあるようです。(左から2番目の穴)

なぜなのでしょう?
きっと過去に起きた何かの「できごと」と関係があるはずなのですけれど…??
それにしても、山岳修行者の役行者が、大島では山には住まずに海岸で修行をしていたと言われているのも、考えてみれば興味深いです。
頻繁に噴火を繰り返し、噴火のたびに地形が変わる伊豆大島。「子供の頃遊んでいた三原山の洞窟が噴火で埋まってしまった」という経験談も聞いたことがあります。
山は環境の変化が激しすぎて、安定した洞窟がなかったのかも…?
それに比べて、古い火山の残骸が波に削られて高い崖を作り、今の大島火山の溶岩が直接は流れ込まない場所にある大きな洞窟は、修行の場として語られるのに、ふさわしかったのかもしれません。
そんなことをあれこれ考えながら散策し、ふと足元を見たら…
秋から冬に白い可愛い花を咲かせる「イズノシマダイモンジソウ」の輪郭が、光を浴びて輝いていることに気づきました!

光のエネルギーをもらうために、葉がみんな海の方を向いています。
彼らは1年中こうして海に向かって葉を広げ、わずかな光を取り込んで生きているのでしょう。
この風景を見た時、心の中に優しい風が吹き込んだような気がしました。
行者祭のおかげで、また1つ、大島の宝物に出会いました☺️
(かな)
実は私、毎年行く機会を逃していて、今年ようやく見に行って来ました。
その昔、島流しにあった役行者(えんのぎょうじゃ)が修行の場として使っていたとされる海辺の洞窟のそばに、島内外から信者さんや見学者が集まっていました。

なかなかの人出です。

そして儀式は例年通り、滞りなく行われました。

(儀式の様子は、昨年の嶋田のブログで報告しているので、興味のある方はご覧ください)
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/8933dfa7e8bf982febad890dbb3f7aee
自分の心の中にある煩悩や業を焼き払うための「護摩だき」の炎が、空に向かって上がっていきます。

数10万年前の古い火山の崖に沿って立ち上る様は、なかなか見事でした。

この「護摩だき」は、以前は洞窟の中で行われていたそうですが、崩落があり危険なので外で行われるようになったそうです。(「洞窟内で行われていた時は、煙に光があったってとても幻想的だった」と、隣にいた方が教えてくれました)
さて、その洞窟は、通常は立ち入り禁止ですが、祭りの日は立ち入ることができます。

私が到着した時には、すでに何人も洞窟に向けて歩いていました。
皆さん儀式前にお参りに行かれるとのことなので、私も行って来ました。

崖の下に作られた細い道を抜け・・・
目の前に、波に削れられて滑らかになった溶岩を見ながら・・・

洞窟の中へ!

一番奥には、役行者の石像が安置されています。

キレイな石像・・・台風の波はここまでは来ないのでしょうか?
洞窟の中には常に水が滴り、足元の苔がツヤツヤ光っていました。

人が何人も入れるような、大きな洞窟。

立っている人のサイズと比べると、大きさがわかります。
「役行者は3年間、昼はここで修行をし、夜は海を越えて富士山まで飛んで行って修行をした」という伝説があります。
…ではなぜ、大島の中で「この場所」なのでしょうか?
実はこの近くには、波で削られてできた洞窟がたくさんあります。

2012年12月に、海から行者窟を眺めた時の写真では…
行者窟以外の洞窟は奥行きがなく、丸い石がいっぱい詰まっていました。

行者窟だけが、特別奥行きがあるようです。(左から2番目の穴)

なぜなのでしょう?
きっと過去に起きた何かの「できごと」と関係があるはずなのですけれど…??
それにしても、山岳修行者の役行者が、大島では山には住まずに海岸で修行をしていたと言われているのも、考えてみれば興味深いです。
頻繁に噴火を繰り返し、噴火のたびに地形が変わる伊豆大島。「子供の頃遊んでいた三原山の洞窟が噴火で埋まってしまった」という経験談も聞いたことがあります。
山は環境の変化が激しすぎて、安定した洞窟がなかったのかも…?
それに比べて、古い火山の残骸が波に削られて高い崖を作り、今の大島火山の溶岩が直接は流れ込まない場所にある大きな洞窟は、修行の場として語られるのに、ふさわしかったのかもしれません。
そんなことをあれこれ考えながら散策し、ふと足元を見たら…
秋から冬に白い可愛い花を咲かせる「イズノシマダイモンジソウ」の輪郭が、光を浴びて輝いていることに気づきました!

光のエネルギーをもらうために、葉がみんな海の方を向いています。
彼らは1年中こうして海に向かって葉を広げ、わずかな光を取り込んで生きているのでしょう。
この風景を見た時、心の中に優しい風が吹き込んだような気がしました。
行者祭のおかげで、また1つ、大島の宝物に出会いました☺️
(かな)