先月お伝えした、為朝神社の茅葺屋根修復プロジェクト
八幡神社の踊りと為朝神社の屋根葺き替えの話
1月末に第1回ススキ刈り開始しました!
最初に刈ろうとしたところ
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ぱっと見はとっても沢山あってよい萱場に見えたのに、
いざ入ってみると、もう帆の先がなくなってから空の棒状になっているものが結構多くあったり、
サルトリイバラが絡みついてるものもけっこうあって、なかなかに大変。
そして密集して生えているので、電動草刈り機がススキに阻まれて、
一往復しただけで右にも左にもいけない!
やってみて初めてわかり、早々に引き揚げました。
神社の仕事だから文明の利器はそぐわないという事か!
仁さんも手刈りのやり方を教えてくれたし、などと勝手に解釈して、
株がコロニーのようにまとまってる小さな場所を手刈りで始めたところ、
とっても快適に楽しくできました。
こんなに集まった!
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最初はホクホクでしたが、いざ数えてみると30もないかな…こりゃ大変なことになった!
その後も何回か楽しくやってはいましたが、正直
「あと何回やるんだろうか・・・このスピードで本当に間に合うんだろうか・・・」、
と超不安になっていました。
しかし先日から、前回の実働部隊の中心人物「まーちゃん」が参加してくれることになりました!
まーちゃんの指示に従います。すると(私の挫折した)電動草刈り機を取りだし、
自分が一人で刈るので、あとの4人は束ねていけ、とのこと。
言ってるうちに始まって、
魔法のようにあっという間にきちんと上下揃った束が刃先から繰り出させる様、まさに神技!!
あっという間に刈り終わってしまいました。
為朝さんもこんな風にいざという時頼れる「漢」だったんだろうなぁ、なんて思いました。
そして、経験者が現場で教えてくれて、正解が分かって動くのはやっぱり気持ちも効率も違います。
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刈り終わったススキの山!でもこれでも1/3弱だそう。それでも目途が立ってきました。
(踏んでごめんなさい)
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ところでこれだけの大仕事、昔はどの家でも茅葺だったのでしょう?!
どうやって維持していたの?!と思っていたところ、
ちょうど昔自分の家が茅葺だった頃を知っている方のお話を聞くことができたのですが、
昔はその集落の男衆20~30人でする仕事だったそうです。
でもほんとにちゃんと作って、中から煙を何年も焚いてメンテナンスすれば2代は持つのだそう。
10年に一度葺くものだとしたら大島中がススキでも足りないんじゃないの?!
と疑問に思っていたので納得!でしたが、だいたいメンテナンスも、
続けるのは言うほど簡単なことではなさそうです。
ふと考えたのですが、ちゃんとメンテナンスしたとして、
もう為朝神社一軒しか残ってない=2代も持つならやる機会がない
=葺く技術は次世代に伝承されない!&農業で使う人がいなくなれば萱場は絶えてしまう
という結論になってしまわないですか?!
先のことはだれにもわからない、と言ってしまえばそれまでだけど…
仁さんの葦船に託している意味を思うと、
むしろ生き物溢れる土に還る屋根でいい、もたないほうがいい!ともいえるかも?!
ま、とにかく短い間に何人も、想いのある方にお会いできたのは嬉しい事でした。
そして残したいという想いの理由も形も様々・・・
これから先は、まさに神のみぞ知る、でしょうか。
だれが責任をもってどうやって続けていくのか?にもいろんな意見があるという事も分かってきました。
元町の男衆が本来仕切る仕事、という地元の方もけっこういます。
でも文化財としてきちんと認定して、町からお金出して業者に委託してやれば、という方もいます。
私は、地区も地域も超えて、価値を感じる人がやればいい、という意見ですが、
友人に助けられてるからこそ言えることで、それでも実際やってみると作業量としては結構あるし、
だいたいお金の面は責任持てません。
とにかく本音でコミュニケーションをとって進めていきたいと思っています。
そしてとにかくも手は動かせる人が動かす!
今のところは私も含め都会からの移住者たちが、
大島に伝わる収穫唄とか残ってないのかな~とか鼻歌唄いながら話したり、
無心になれるだとか、
古来から脈々と人類がやってきたことをやってる!DNAが喜んでる!!
などというロマンを叫んだりしながら、嬉々としてやっております。
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(↑やらせ写真なのでカマの持ち方等が危なっかしいのは見ないふりしてください)
みんなありがとう!
夕陽に向かってススキの束が運ばれていく様は圧巻でした。
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来週17日は元町の方を中心とした地元の方たちとも合流してやる予定です。
さあどうなっていくのでしょうか?楽しみです。
やってみたい!という方はご一報ください(^▽^)/(あい)
八幡神社の踊りと為朝神社の屋根葺き替えの話
1月末に第1回ススキ刈り開始しました!
最初に刈ろうとしたところ
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いざ入ってみると、もう帆の先がなくなってから空の棒状になっているものが結構多くあったり、
サルトリイバラが絡みついてるものもけっこうあって、なかなかに大変。
そして密集して生えているので、電動草刈り機がススキに阻まれて、
一往復しただけで右にも左にもいけない!
やってみて初めてわかり、早々に引き揚げました。
神社の仕事だから文明の利器はそぐわないという事か!
仁さんも手刈りのやり方を教えてくれたし、などと勝手に解釈して、
株がコロニーのようにまとまってる小さな場所を手刈りで始めたところ、
とっても快適に楽しくできました。
こんなに集まった!
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最初はホクホクでしたが、いざ数えてみると30もないかな…こりゃ大変なことになった!
その後も何回か楽しくやってはいましたが、正直
「あと何回やるんだろうか・・・このスピードで本当に間に合うんだろうか・・・」、
と超不安になっていました。
しかし先日から、前回の実働部隊の中心人物「まーちゃん」が参加してくれることになりました!
まーちゃんの指示に従います。すると(私の挫折した)電動草刈り機を取りだし、
自分が一人で刈るので、あとの4人は束ねていけ、とのこと。
言ってるうちに始まって、
魔法のようにあっという間にきちんと上下揃った束が刃先から繰り出させる様、まさに神技!!
あっという間に刈り終わってしまいました。
為朝さんもこんな風にいざという時頼れる「漢」だったんだろうなぁ、なんて思いました。
そして、経験者が現場で教えてくれて、正解が分かって動くのはやっぱり気持ちも効率も違います。
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刈り終わったススキの山!でもこれでも1/3弱だそう。それでも目途が立ってきました。
(踏んでごめんなさい)
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ところでこれだけの大仕事、昔はどの家でも茅葺だったのでしょう?!
どうやって維持していたの?!と思っていたところ、
ちょうど昔自分の家が茅葺だった頃を知っている方のお話を聞くことができたのですが、
昔はその集落の男衆20~30人でする仕事だったそうです。
でもほんとにちゃんと作って、中から煙を何年も焚いてメンテナンスすれば2代は持つのだそう。
10年に一度葺くものだとしたら大島中がススキでも足りないんじゃないの?!
と疑問に思っていたので納得!でしたが、だいたいメンテナンスも、
続けるのは言うほど簡単なことではなさそうです。
ふと考えたのですが、ちゃんとメンテナンスしたとして、
もう為朝神社一軒しか残ってない=2代も持つならやる機会がない
=葺く技術は次世代に伝承されない!&農業で使う人がいなくなれば萱場は絶えてしまう
という結論になってしまわないですか?!
先のことはだれにもわからない、と言ってしまえばそれまでだけど…
仁さんの葦船に託している意味を思うと、
むしろ生き物溢れる土に還る屋根でいい、もたないほうがいい!ともいえるかも?!
ま、とにかく短い間に何人も、想いのある方にお会いできたのは嬉しい事でした。
そして残したいという想いの理由も形も様々・・・
これから先は、まさに神のみぞ知る、でしょうか。
だれが責任をもってどうやって続けていくのか?にもいろんな意見があるという事も分かってきました。
元町の男衆が本来仕切る仕事、という地元の方もけっこういます。
でも文化財としてきちんと認定して、町からお金出して業者に委託してやれば、という方もいます。
私は、地区も地域も超えて、価値を感じる人がやればいい、という意見ですが、
友人に助けられてるからこそ言えることで、それでも実際やってみると作業量としては結構あるし、
だいたいお金の面は責任持てません。
とにかく本音でコミュニケーションをとって進めていきたいと思っています。
そしてとにかくも手は動かせる人が動かす!
今のところは私も含め都会からの移住者たちが、
大島に伝わる収穫唄とか残ってないのかな~とか鼻歌唄いながら話したり、
無心になれるだとか、
古来から脈々と人類がやってきたことをやってる!DNAが喜んでる!!
などというロマンを叫んだりしながら、嬉々としてやっております。
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(↑やらせ写真なのでカマの持ち方等が危なっかしいのは見ないふりしてください)
みんなありがとう!
夕陽に向かってススキの束が運ばれていく様は圧巻でした。
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来週17日は元町の方を中心とした地元の方たちとも合流してやる予定です。
さあどうなっていくのでしょうか?楽しみです。
やってみたい!という方はご一報ください(^▽^)/(あい)