グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

多摩動物公園に行ったハクガン

2021年10月16日 | 
先週見に行ってきたのでどんな様子だったのかお知らせします。

こういうところにいました。
(コンデジで撮影したものをトリミングしているので画像がちょっと・・・ですがご容赦下さい)



三方を別の鳥がいるケージに囲まれています。
手前にはキジのペア、その向こうにはニワトリ(3~4羽)やコウノトリ(ペア)、確かハイイロガン(ペア)がいて左手のケージ(というには大き過ぎる?)にはコウノトリ、インドガン、ハイイロガン、アオガン、ハクガン(2羽!)などがいました。

その2羽のハクガンは時折近付いてきたりしていましたが特に交流を図る、というようなことはありませんでした。

ここに収容されたのが先月24日なのでもう一通りの挨拶は済んでいるのかもしれません。

私が到着したとき(12:30過ぎ)は地面に座っていてしばらく動かなかったのですが30分ほどすると水場に入りました。


その後。







羽繕いをしてバタバタ。
左の風切羽が抜けているのはどうしてでしょう?
飛べないように切ったのでしょうか?

コウノトリが騒がしくしているのを眺める、の図。


ここがエサ場。


大きなコウノトリはちょっと怖いようです。

コウノトリはエサを食べているハクガンにちょっかいを出していました。

ところで隣のハクガンたち。

・・・なにこれやけにデカイんですけど・・・
食べ物が豊富で飛ぶこともなければ太るのも当たり前でしょう。
大島から来た個体もこうなってしまうのか・・・

去年の11月に大島に迷走(迷翔?)してきたハクガン。
私はそれからほぼ毎日観察していました。
2、3日でどこかに行ってしまうと思っていたのに人を恐れないその個性が仇となって餌付けされた挙げ句、動物園に収容されてしまいました。

人間にベッタリで仲間もいない大島にいるよりもここにいたほうがこの個体のためでしょうか。
ここなら同じハクガンがいますけど。

もうこの個体が大空を飛ぶことはないのでしょうか。
野生に返す、という選択はないのでしょうか。

たった1羽で大島に降りさえしなければこんなことにはならなかったかもしれません。
せめて仲間が一緒だったら。
八丈のように。
でも御蔵の1羽はすぐにいなくなったんですよね。
御蔵の個体と大島の個体が同一ということも拭いきれませんが渡りの途中で一旦南下したものがそこからまた北上するのは考えにくいとする説があります。
ハクガンが喋れたらなぁ(笑)

多摩動物公園でハクガンを1時間半以上見ていた間中、そんなことが頭の中をグルグルしていました(今もですけど)
そして野生動物にこんなに感情移入してしまった自分を反省しています。

がんま
コメント
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