グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

森林インストラクター「森の自然倶楽部」の皆さんと、歩きました。

2023年11月29日 | ツアー
本日、島内在住の森林インストラクターの方が、同期の皆さん8人と一緒に、ガイドをリクエストしてくれました。(日頃「森の自然倶楽部」で活動されている皆さんです)

今日は「波が高くて無理なら、東京に引き返します」という「条件付き」運行した高速船で、皆さんは無事、竹芝から大島に到着!

15分ぐらいで昼食を食べ、さっそく山へ!

すでに枯れ葉となっている溶岩の上のハチジョウイタドリを触って、「(本土より葉が)厚い!」と口々におっしゃっていたので

「枯れ葉で違いが分かるなんてすごいなぁ」と、驚きました。

避難壕の中では、「蛇の脱皮殻がありますよ」と教えてくれました。

この場所で、ヘビの抜け殻を見るのは初だったので、またまた驚きました!

いったいどなた?(アオダイショウかな?)

皆さん、道を歩きながらシロダモやヤブニッケイなど、噴火後に時が経つと生えていくる常緑樹の葉を見つけていきます。

普通は、あまり注目されない植物なのですが、森のガイドをされている皆さんには身近な存在なのかも?

山を登るにつれて風が強さを増し、山の上の遊歩道は、注意しないとヨロメクような風でしたが…

そんな強風の中で、乾燥して茶色くなった「センブリ」を、写真に撮る方が多かったような…

(カメラのレンズの下にある、茶色の尖った葉っぱがセンブリです)

こちらは、お客様が「ラセイタソウと、ヒカゲノカズラと、ノコンギクがゴージャス」と教えてくれた風景。

アート作品のようで、可愛かったです💖

と、このように、強風の中で、足元の小さな植物を観察しながら歩き、全員で無事、火口西展望所に到着!

風の音が大きすぎて、ほとんど話ができないので、早々に退散したのですが…

帰り道でも、ビュ〜ビュ〜でした😅

でも、お客様は風の中で、「龍の顔がある!」と、新たな動物(溶岩)を見つけてくれました。

なかなか、カッコイイですね〜💖

下山後は、せっせと歩いて裏砂漠へ!

風で砂が舞い上がるのが遠目からも見えたので、無理をせず最短コース(私の中での最短・笑)で帰ることにしました。

雨で削られていく斜面に生える、たくましいイタドリは皆さんの注目の的!

強そうで、存在感がありますよね〜。

💖

この後、少しだけ黒い山の稜線へ。

普段と同じような写真に見えますが、お客様の姿勢に注目して見ると…

風の強さがわかります(笑)

森林インストラクターの皆さんなので、植物と一緒に写真を撮ろうと思い、スマホを地面に近づけて撮影したら

私の目の前の小石が、風でコロコロと転がりました。
強烈な風…、裏砂漠で生きる植物たちの、たくましさを感じました!

溶岩地帯〜森は風が弱くなるので、だんだん普通に会話ができるようになりました。
「サクユリ の茎が、本土のヤマユリに比べ、太くて真っ直ぐで丈夫そう」とか

「ウツギのカップ型の実が、本土よりも大きい気がする」とか

皆さんの感想が、とても興味深かったです。

残念なのは日没が早くて、最後の森の植物観察がしづらかったこと。
でも暗い中でも、変わった形の黄色い葉(たぶんシマウチワドコロ)を見つけて、観察されていました。

「強風&日が短い」という条件で制約はありましたが、色々な発見があって、とても楽しかったです❣️
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

(かな)
コメント
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