グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ボル女、登場!

2023年11月21日 | ツアー
火山が大好きで、自ら「ボル女(ボルケーノ好き女子)」を名乗る女性が、1泊2日で伊豆大島に来島し、ツアーを申し込んでくれました。(以後彼女を「ボル女」と、一緒にツアーに参加してくれたお友達を「ボル男」と記させていただきます)

本当は、火口〜裏砂漠の1日ツアーをリクエストされていたのですが、夜中まで雨が降る予報のうえ、火口一周も強風で難しそうだったので、1日目に裏砂漠と地層、2日目に火口一周することを提案し、ツアーを2日間に分けました。

今日はまず、1日目(11月18日)の報告です。

スタート地点にあるオオモミジの紅葉が進み、種子がピンク色に染まっていました!

モミジの種子は、乾燥して飛ぶ準備ができると茶色くなるので、ピンク色の種子を見られる期間は短いのです。
ラッキ〜💕

もちろん、一緒に観察しました!

事前のメールのやり取りで「伊豆大島の溶岩に触れられれば満足!」と言われていたので、「溶岩を踏み締めている」写真も撮ってみました〜😊


ボル男さんは「樹木の冬芽観察が好き」とのことで、オオムラサキシキブの美しい紫色の実だけではなく

真ん中で「シュッ!」と伸びた冬芽を見つけて、教えてくれました。(小さな顔、見えますか?)

「ジオ・ロックガーデン」の、「マグマのしぶきが積もってできた造形の数々」は、もちろん大絶賛1

リュックを下ろし、着ていた上着も脱いで、「ボル女Tシャツ」となり、溶岩と一緒に記念撮影!

溶岩愛に、溢れていますね〜❣️

美しい縞模様の地層とも、一緒に写真をとりました。

そして、この近くで「これ、綺麗〜」と、ボル女、ボル男が見とれていたのは…

青だけでなく、紫、黄色、緑が混ざったような光る石!

(これ以外にも、素敵な石を、どんどん発見してくれました!)

せっかくなので、ちょっと遠出して、私が気に入っている「宇宙人?の顔」も紹介しました。

前日の雨で、目玉の位置に水が溜まって、なかなかカワイイ「顔」ができていました😊

櫛形山の稜線は、時々ヨロメクような風が吹き付けてきたけれど、「植物の生えていない黒い大地」を踏んでもらうために、この位置に立ちました。

海の向こうに房総半島まで見渡せて、とても爽やかな天気でした!

マグマのしぶきの寝心地を、体験してもらい

溶岩に顔を、ハメてもらい

いっぱい遊んで、帰路につきました。

急いで帰って、日没前に地層大切断面へ!
到着した途端、嬉しそうに「お〜!これこれ!!」と、”フォーク”が刺してあるバス停を撮影。

このバス停、何だか、だんだん名が売れているみたいです😁

最後に3人で地層と記念写真を撮ってから、現地解散しました。(3人といっても影ですけれど🤣)

ボル男さんの「これ(地層)見たくて伊豆大島にきたんです。以前何かで見て、ずっと見たいと思っていたんです。だって山ならどこにでもあるけど、これは、ここに来ないと見られないじゃないですか!」という言葉を聞いて、大いに納得しました!

ということで、強風でしたが、楽しくて美しい1日でした!(感謝)
2日目のツアー報告は、また明日報告します。

ところで、今日は伊豆大島にとって特別な日。37年前の11月21日、三原山にある火口以外からの噴火が始まり、全島民が島外避難をした日なのです。
吹き出た溶岩の量からすると、この地層に刻まれた数多くの噴火よりも、ずっと規模の小さな噴火でしたが、それでも島民は大変でした。地層大切断面の1つ1つの層には、いったいどんな、人の歴史が刻まれているのでしょうか?

(かな)
コメント
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