茨城県立並木中等教育学校(公立中高一貫校)の中学3年〜高校2年のフィールド学習を、11月4〜5日の2日間、案内しました。
11月4日は、朝8時半ごろに山頂口駐車場を出発!(ツアー時間は8時間確保してくれていました)

今回も、大島来島の前に、産総研の川辺先生(火山地質)と、筑波大の上條先生(植物)の講義を聞き、調べ学習をしてきていました!(参加したのは、希望者から抽選で選ばれた25人です!)
みんな最初から元気がよく、溶岩の上も混雑中(笑)

1986年に火口流れ出た溶岩の上でも、次々に何かを発見しては、質問にやってきます。
たとえば、「どうしてこういう形になった?」という質問や

「イタドリの茎が、太さが違っても皆、中空になっているのはなぜか?」

これに対して答えに窮していたら、「その方がロスがなくて、イタドリが楽なんじゃないの?」という、かなり鋭い意見が生徒さんから出されました。(調べてみたら、こう考えていた人もいましたが、学会のページでは”分からない”とされていました)
溶岩の上は、まだイハチジョウイタドリとススキの世界なのですが、それ以外のものを次々に見つけて、「これなんですか?」という質問もありました。

センニンソウを見つけた生徒さんからは、「遷移が進んでいるんだ…」という、そのものずばりの指摘が!
ノキシノブというシダが生え始めているのも、見つけてくれました。

噴火後にゼロから植物が生え始めたこの場所に、新しくやってきた植物を見つけられるのが、すばらしいです!😊
山の上の三原神社では、みんなでお参りしてくれていました。

風が強くなってきたので、トイレの建物周辺で、早めのランチタイム。
…が、なぜか風が当たるはずのゴツゴツ溶岩の上に登って、お弁当を食べるチームも。

「お尻が痛い」と言っていたそうなので、「アア溶岩」のゴツゴツぶりを、身体で学んでくれたということですね!^_−☆
火口の底が覗ける展望場だと、人数多すぎて写真が撮れなかったので、剣ヶ峰で集合写真!

「トカゲが死んでいました」と教えてくれたので、見ると

なんと1cmぐらいの干からびたトカゲ!
今まで見た中で最小のトカゲです!
なんで火口一周コースに、こんなのがいるのでしょう??(めちゃ驚きました)
トカゲがこの近くで、産卵している可能性があるのでしょうか??
みんなで、噴気に当たったり、石を観察したりしながら火口を一周して、裏沙漠側に下山。
最初は雲が太陽を隠していたのですが、少し寄り道をして雲が途切れるのを待っていると…

キタ〜!!見てもらいたかった、キラキラ!

もちろん立ち止まって、撮影タイム。
ひとりの生徒さんが「エモい! 撮る!」と呟いた言葉が、とても場にぴったりの表現で素敵だったので、「今日のブログの題名にする」と、その場で皆さんに宣言しました!笑
裏砂漠では、みんな自主的に地層観察。

青だけでなく、いろいろな色が混ざっている綺麗な岩を見つけて教えてくれたり、

なんとペレの毛まで発見して教えてくれました。

このペレの毛に関しては、事前学習や前日の火山博物館見学で知識を得ていて、「見たい」というリクエストがありました。でも、「たぶん地表面には残っていないし、雨が地面を削った後に出てくるけど、しばらく大雨が降っていないので、たぶん見られないかも」と答えていたのです。
そうしたら、自力で見つけてきて、「この地層の中にありましたよ」と教えてくれたのです!

いや〜、驚きました。
一方、他の生徒さんたちは、イタドリの根が表面に出ている場所に張り付いて、自習!

(何も案内していないのですが、自分たちで見つけて観察していました!)
そして、「あの稜線に出るよ」と伝えておいたら、自分たちで登れるルートを見つけて前進!

景色を楽しむとともに、この辺りだけ地面が黒く、植物が生えない理由をみんなで考えました。

帰りは、だんだん植物たちが生えてくること、その生え方が微妙な条件(元の地形や風当たりなど)によって影響を受けることなどを、見ながら歩きました。
再生の一本道では、裏砂漠で主役の座をしめていたハチジョウイタドリがどうしているか、みんなで観察しました。

そして、「以前、同じように観察していた中学生から『大企業の中で苦労している中小企業みたい』と語ったのに驚いた」という話を、皆さんにしたところ、「それ1年前の私たちの先輩です」と言われ、めちゃくちゃびっくりしました! 私が書いていたブログを読んで、予習したのだそうです。
生徒さんたちは、「その時のブログの題名は『将来に期待!』だったのに、うちらのブログの題名は…」(そう、「エモい! 撮る!」です!笑)
この会話、めちゃめちゃツボにハマりました🤣🤣🤣
こんな感じで、生徒さんたちの集中力は最後まで途切れず、全員元気に8時間ツアーを終えました。
のちに生徒さんたちは、「楽しかったから疲れなかった」と言っていたそうです。
事前に学んだ知識があって、自分で発見したり、不思議を見つけたりする力があったから、最後まで集中力が途切れず、楽しかったのだと思います。
私自身も、とても楽しくて、ワクワクし続けた8時間でした!
2日目のツアーは、明日報告します〜。
(かな)
11月4日は、朝8時半ごろに山頂口駐車場を出発!(ツアー時間は8時間確保してくれていました)

今回も、大島来島の前に、産総研の川辺先生(火山地質)と、筑波大の上條先生(植物)の講義を聞き、調べ学習をしてきていました!(参加したのは、希望者から抽選で選ばれた25人です!)
みんな最初から元気がよく、溶岩の上も混雑中(笑)

1986年に火口流れ出た溶岩の上でも、次々に何かを発見しては、質問にやってきます。
たとえば、「どうしてこういう形になった?」という質問や

「イタドリの茎が、太さが違っても皆、中空になっているのはなぜか?」

これに対して答えに窮していたら、「その方がロスがなくて、イタドリが楽なんじゃないの?」という、かなり鋭い意見が生徒さんから出されました。(調べてみたら、こう考えていた人もいましたが、学会のページでは”分からない”とされていました)
溶岩の上は、まだイハチジョウイタドリとススキの世界なのですが、それ以外のものを次々に見つけて、「これなんですか?」という質問もありました。

センニンソウを見つけた生徒さんからは、「遷移が進んでいるんだ…」という、そのものずばりの指摘が!
ノキシノブというシダが生え始めているのも、見つけてくれました。

噴火後にゼロから植物が生え始めたこの場所に、新しくやってきた植物を見つけられるのが、すばらしいです!😊
山の上の三原神社では、みんなでお参りしてくれていました。

風が強くなってきたので、トイレの建物周辺で、早めのランチタイム。
…が、なぜか風が当たるはずのゴツゴツ溶岩の上に登って、お弁当を食べるチームも。

「お尻が痛い」と言っていたそうなので、「アア溶岩」のゴツゴツぶりを、身体で学んでくれたということですね!^_−☆
火口の底が覗ける展望場だと、人数多すぎて写真が撮れなかったので、剣ヶ峰で集合写真!

「トカゲが死んでいました」と教えてくれたので、見ると

なんと1cmぐらいの干からびたトカゲ!
今まで見た中で最小のトカゲです!
なんで火口一周コースに、こんなのがいるのでしょう??(めちゃ驚きました)
トカゲがこの近くで、産卵している可能性があるのでしょうか??
みんなで、噴気に当たったり、石を観察したりしながら火口を一周して、裏沙漠側に下山。
最初は雲が太陽を隠していたのですが、少し寄り道をして雲が途切れるのを待っていると…

キタ〜!!見てもらいたかった、キラキラ!

もちろん立ち止まって、撮影タイム。
ひとりの生徒さんが「エモい! 撮る!」と呟いた言葉が、とても場にぴったりの表現で素敵だったので、「今日のブログの題名にする」と、その場で皆さんに宣言しました!笑
裏砂漠では、みんな自主的に地層観察。

青だけでなく、いろいろな色が混ざっている綺麗な岩を見つけて教えてくれたり、

なんとペレの毛まで発見して教えてくれました。

このペレの毛に関しては、事前学習や前日の火山博物館見学で知識を得ていて、「見たい」というリクエストがありました。でも、「たぶん地表面には残っていないし、雨が地面を削った後に出てくるけど、しばらく大雨が降っていないので、たぶん見られないかも」と答えていたのです。
そうしたら、自力で見つけてきて、「この地層の中にありましたよ」と教えてくれたのです!

いや〜、驚きました。
一方、他の生徒さんたちは、イタドリの根が表面に出ている場所に張り付いて、自習!

(何も案内していないのですが、自分たちで見つけて観察していました!)
そして、「あの稜線に出るよ」と伝えておいたら、自分たちで登れるルートを見つけて前進!

景色を楽しむとともに、この辺りだけ地面が黒く、植物が生えない理由をみんなで考えました。

帰りは、だんだん植物たちが生えてくること、その生え方が微妙な条件(元の地形や風当たりなど)によって影響を受けることなどを、見ながら歩きました。
再生の一本道では、裏砂漠で主役の座をしめていたハチジョウイタドリがどうしているか、みんなで観察しました。

そして、「以前、同じように観察していた中学生から『大企業の中で苦労している中小企業みたい』と語ったのに驚いた」という話を、皆さんにしたところ、「それ1年前の私たちの先輩です」と言われ、めちゃくちゃびっくりしました! 私が書いていたブログを読んで、予習したのだそうです。
生徒さんたちは、「その時のブログの題名は『将来に期待!』だったのに、うちらのブログの題名は…」(そう、「エモい! 撮る!」です!笑)
この会話、めちゃめちゃツボにハマりました🤣🤣🤣
こんな感じで、生徒さんたちの集中力は最後まで途切れず、全員元気に8時間ツアーを終えました。
のちに生徒さんたちは、「楽しかったから疲れなかった」と言っていたそうです。
事前に学んだ知識があって、自分で発見したり、不思議を見つけたりする力があったから、最後まで集中力が途切れず、楽しかったのだと思います。
私自身も、とても楽しくて、ワクワクし続けた8時間でした!
2日目のツアーは、明日報告します〜。
(かな)