室戸での全国大会参加中、室戸岬を歩くジオツアーに参加しました。
ツアーは最初から、「あ、このツアー面白いかも!」と予感させる“語り”で始まりました。
歩き始める前のコース説明。
「皆さんの暮らしている所もそうですけれど、地球の動きによって大地が生まれましたよね?そこ(大地の上)で皆さん、暮らしていると思います。」参加者にいきなり「自分と関係のあること」と思わせる語りに引き込まれます。
ガイドさんの語りは続きます。
「だけどそれ(大地)がどうやって生まれたかの証拠が、開発されビルが建っていたりするとわからないですよね?でもここ室戸岬では、遊歩道の脇で地球の動きがわかるんです。今日はその証拠をさがしにいきます。」
深海に刻まれていた大地誕生の物語が、潜水調査船“しんかい6500”に乗らなくても、遊歩道を歩くだけで見つけられると、調査船の写真を見せながら説明してくれました。なんだか楽しそう~。
室戸の海岸には、こんな風景が見られます。
シマシマが縦や斜めになってます!
シマシマが海底にたまった地層だとはわかっても、それが90度向き変えてるのって不思議じゃありませんか?私は、最初とても不思議でした。
ガイドさんは小道具を使って、その成り立ちをわかりやすく説明してくれました。
陸から海に注いだ砂や泥は、粒が大きくて重い砂が先に沈んで下になり、粒が細かくて軽い泥が後からゆっくり沈んで上になり、層を作るということを目の前で見せてくれます。
な~るほど、このシマシマはそうやってできたのですね。
でも、なぜ縦に?…この「?」の答えは明後日のブログに載せますので、「??」と思う方は、しばしこの謎解きを楽しんでください~。(笑)
岩には、大昔に生物が這ったあとが刻まれていました。
この、なんだかミミズ腫れみたいなモジャモジャしたものが、それらしいです。
ここでも紙粘土を使って解説。
フムフム~。
100年~150年ごとの巨大地震のたびに地面が隆起して、地震の直前まで海だったところに突然陸ができる…そうやって作られてきた室戸の海岸風景。
海のプレートが陸のプレートの下に沈みこみ、そのとき地中に引き込まれた陸のプレートが我慢できなくなると跳ね上がって起きる巨大地震。
今は地中に引き込まれている最中で、少しずつ沈んでいるのだそうです。
海岸で、その説明をしながらガイドさんが言いました。
「みなさん、その場でまっすぐ上にジャンプしてみてください。一度沈まないとジャンプできませんよね?ここも今ジャンプの前に沈んでいるんです。」
なるほど~!(とここで、みんなでジャンプしている写真が撮れていれば良いのですけれど、まじめに飛び上がっていたので写真とれていません。笑)
海岸には波打ち際にすむ“ヤッコカンザシ”という生物の住まいの化石があって、それが陸が地震のたびに盛り上がる証拠ともなっているようです。
写真の右下から左中央に向かって伸びているのが彼らの住居跡です。
2700年~1000年前のものだとのこと。
「世界文化遺産に指定される1000年以上前の建物は人が手をかけて維持しているのに、この室戸の荒波の中で誰にも世話されなくても1000年以上残っているヤッコカンザシ達の住まいって立派ですよね。」とガイドさん。確かに!
大島の生き物達が噴火の中でたくましく再生するように、室戸の生き物達も、強風や地震という過酷な環境の中たくましく生きていました。
海岸のそばのアコウの木です。
岩の隙間に根を這わせて体を支えています。
すごすぎる…。
室戸には、この他に大昔の溶岩で焼かれて赤くなった岩(この表現、面白いです!)や…
石が波にもまれてグルグル回転し、周りを丸く削った穴など様々な見所があって、とても楽しかったです。
(自ら石になってグルグルしている日本ジオパーク委員会の委員の方もいました。
頭ぶつけてましたけど、大丈夫だったでしょうか…?)
とにもかくにも「次はどんな話しが聞けるのだろう?」と楽しみで、あっという間の1時間半でした。
室戸ジオパークには、地震、植物、歴史を熟知したガイドさんが何人もいて、そのことをとてもスゴイと思いました。津波の時の対処や、避難経路などもツアー中の説明の中に、楽しく盛り込まれていました。
そしてなにより「どうやってわかりやすく楽しく伝えるか。」が考えられているツアーでした。私が参加したツアーだけではなく、他のコースの参加者もガイドに対する満足度が高かったようです。
景色も素敵でしたけれど、室戸ガイドの皆さんの「心意気」や「地元への思い」が感じられて、とても心地よい楽しいツアーでした!
(カナ)
ツアーは最初から、「あ、このツアー面白いかも!」と予感させる“語り”で始まりました。
歩き始める前のコース説明。
「皆さんの暮らしている所もそうですけれど、地球の動きによって大地が生まれましたよね?そこ(大地の上)で皆さん、暮らしていると思います。」参加者にいきなり「自分と関係のあること」と思わせる語りに引き込まれます。
ガイドさんの語りは続きます。
「だけどそれ(大地)がどうやって生まれたかの証拠が、開発されビルが建っていたりするとわからないですよね?でもここ室戸岬では、遊歩道の脇で地球の動きがわかるんです。今日はその証拠をさがしにいきます。」
深海に刻まれていた大地誕生の物語が、潜水調査船“しんかい6500”に乗らなくても、遊歩道を歩くだけで見つけられると、調査船の写真を見せながら説明してくれました。なんだか楽しそう~。
室戸の海岸には、こんな風景が見られます。
シマシマが縦や斜めになってます!
シマシマが海底にたまった地層だとはわかっても、それが90度向き変えてるのって不思議じゃありませんか?私は、最初とても不思議でした。
ガイドさんは小道具を使って、その成り立ちをわかりやすく説明してくれました。
陸から海に注いだ砂や泥は、粒が大きくて重い砂が先に沈んで下になり、粒が細かくて軽い泥が後からゆっくり沈んで上になり、層を作るということを目の前で見せてくれます。
な~るほど、このシマシマはそうやってできたのですね。
でも、なぜ縦に?…この「?」の答えは明後日のブログに載せますので、「??」と思う方は、しばしこの謎解きを楽しんでください~。(笑)
岩には、大昔に生物が這ったあとが刻まれていました。
この、なんだかミミズ腫れみたいなモジャモジャしたものが、それらしいです。
ここでも紙粘土を使って解説。
フムフム~。
100年~150年ごとの巨大地震のたびに地面が隆起して、地震の直前まで海だったところに突然陸ができる…そうやって作られてきた室戸の海岸風景。
海のプレートが陸のプレートの下に沈みこみ、そのとき地中に引き込まれた陸のプレートが我慢できなくなると跳ね上がって起きる巨大地震。
今は地中に引き込まれている最中で、少しずつ沈んでいるのだそうです。
海岸で、その説明をしながらガイドさんが言いました。
「みなさん、その場でまっすぐ上にジャンプしてみてください。一度沈まないとジャンプできませんよね?ここも今ジャンプの前に沈んでいるんです。」
なるほど~!(とここで、みんなでジャンプしている写真が撮れていれば良いのですけれど、まじめに飛び上がっていたので写真とれていません。笑)
海岸には波打ち際にすむ“ヤッコカンザシ”という生物の住まいの化石があって、それが陸が地震のたびに盛り上がる証拠ともなっているようです。
写真の右下から左中央に向かって伸びているのが彼らの住居跡です。
2700年~1000年前のものだとのこと。
「世界文化遺産に指定される1000年以上前の建物は人が手をかけて維持しているのに、この室戸の荒波の中で誰にも世話されなくても1000年以上残っているヤッコカンザシ達の住まいって立派ですよね。」とガイドさん。確かに!
大島の生き物達が噴火の中でたくましく再生するように、室戸の生き物達も、強風や地震という過酷な環境の中たくましく生きていました。
海岸のそばのアコウの木です。
岩の隙間に根を這わせて体を支えています。
すごすぎる…。
室戸には、この他に大昔の溶岩で焼かれて赤くなった岩(この表現、面白いです!)や…
石が波にもまれてグルグル回転し、周りを丸く削った穴など様々な見所があって、とても楽しかったです。
(自ら石になってグルグルしている日本ジオパーク委員会の委員の方もいました。
頭ぶつけてましたけど、大丈夫だったでしょうか…?)
とにもかくにも「次はどんな話しが聞けるのだろう?」と楽しみで、あっという間の1時間半でした。
室戸ジオパークには、地震、植物、歴史を熟知したガイドさんが何人もいて、そのことをとてもスゴイと思いました。津波の時の対処や、避難経路などもツアー中の説明の中に、楽しく盛り込まれていました。
そしてなにより「どうやってわかりやすく楽しく伝えるか。」が考えられているツアーでした。私が参加したツアーだけではなく、他のコースの参加者もガイドに対する満足度が高かったようです。
景色も素敵でしたけれど、室戸ガイドの皆さんの「心意気」や「地元への思い」が感じられて、とても心地よい楽しいツアーでした!
(カナ)