グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

作り時

2009年04月20日 | その他
気持ちの良い季節になりました。暑くも無く寒くも無く、山の頼りなかった緑の木々も深さを加え、芽吹いた新芽は日々形を変えて大きくなっています。

とは言うものの、雨も降らない休日の土・日 何を血迷ったか、家に籠って過してしまいました。

折り紙の好きな私です。貴重な?休日に製作したのは…
季節柄これしかないでしょ?(残念ながらオリジナルではありません)去年作った物とは違う新作です。(去年のもなかなか良かったのだけれど)

大島には紙屋さんが無いので 2枚の紙を重ねて出来るだけイメージに合った物で作ってみました。
紙が違うと出来ばえも一段と格別のように思います。

この個を養子に出しますので、大島の中で見かけたら気づいてくださいね。(他、色違い2個)



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松の花

2009年04月19日 | 植物


今日は風は強いもののとても暖かく快適な一日でした。
先週まで真っ白く山を覆っていたオオシマザクラも今はほぼ散り果てて、現在は一面新緑の色に染まっています^^

海岸線にもハチジョウイタドリが新芽をぐんぐん伸ばし、ハマエンドウがかわいい紫の花をたくさん咲かせています。
マルバシャリンバイもあちこちで白い花をつけ、主張しています!
 
 そんな今日この頃ですが、今ひと際目立つのが松の花です。
風になびくほどに伸びたシュートの先端についた紫の突起が雌花で、根元のほうに固まってついている、すでにマツボックリのようなものが雄花なんだそうです。

雄花で作られた花粉が風で飛ばされ雌花につくと受精→種→大きくなるとマツボックリ、という流れのようです。
どこにでもあるような松も、こうして季節ごとに見ていくと変化が楽しいですね。
これぞまさに生きる力を間近に感じる喜びの瞬間です。

さぁ、気になる植物の動きを知ったら、急いで観に来てください!
私達が生命のミラクルをご案内いたします^^

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初夏の声

2009年04月18日 | 
大島にも初夏の使者がやってきました!!
日本の夏鳥の代表ともいえるオオルリです。

今日、今季初めてその姿とさえずりを確認しました。
写真はそのときのものです。
それぞれ島の中部と南部です。

海岸で声を聴くことのできる場所もありますが、少し標高の高いところを好むようです。

オオルリはその姿の美しさもさることながら、ウグイス・コマドリと並んで日本三銘鳥といわれているさえずりの美しい鳥です。
私の拙い写真では美しい瑠璃色を十分に伝えることはできませんね。
これはもう本物を見ていただくしかありません!(笑)

大島にコマドリがいないのは残念ですが、ぜひとも新緑の中でこの美声を聴いてみてください。
下界の人間など気にせずに、悠々とその歌声を聞かせてくれることでしょう。
コマドリの代わりにメジロが伴奏してくれます。





がんま


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地獄の釜のフタ!?

2009年04月17日 | 植物
 夕方、帰宅すると、風が出ていて防風林の桜の花びらが、まさに吹雪のように舞っていました。道の上では、花びらが水の流れのように渦を巻き、くねっています。地面も吹き溜まって真っ白くなるほど積もりました。オオシマザクラの白い花びらが、ひときわ美しく感じられます。

 そんな庭の隅に、しばらく前からキランソウが咲いています。ルリ色と言うのでしょうか?あざやかな濃紫色で、くちびるの形をした1cmくらいの花をたくさん付けています。キランソウは春になっても葉や茎を地面に這わせたまま、そのロゼット状の葉の脇に隠れるように花を付けます。控えめな草のように思いますが、里にも野にも、先日は観察に出かけた奥山の道端でも見かけたほど、気が付くと方々に進出しているのが見られる花です。

 葉や茎の全体に縮れた毛が生えていますが、分布は本州以南とのこと。寒がりなので
しょうか? すごく毛深いもの、そうでもないもの、かなり個体差がありました。

 ぴったり地面に張り付いた様子から、別名ジゴクノカマノフタとも呼ばれます。
シソ科キランソウ属で小型の多年草です。もうしばらく咲いてくれそうです。  (なるせ)



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晴れた日の森に雨の音?

2009年04月16日 | 植物
晴れた日に森に行って、雨粒が葉をたたくような音を聞いた事がありますか?私は昨日、その音を聞きました。

ツアーの下見で愛宕山に行った時、ガイドスタッフの友ちゃんが「パラパラっていう音がする!」と教えてくれたのです。「高い木の上から何かが散ってきて下の葉っぱに当たっている!」2人で目を凝らして地面を観察したら、杉の雄花がいっぱい落ちていました。

山頂を過ぎたところでも、またパラパラ…。今度は何が落ちて来ているのか確かめるために、帽子を地面に置いておくことにしました。しばらくして帽子の中をのぞいてみたら、そこにあったのはヒサカキの小さな小さな雄花でした!

今の時期は杉もヒサカキも雄花を散らす時期なんですね。メスだけが木に残って種を育て、花粉を飛ばしてもう用の無くなったオスは、潔く地面に散るのですね。キ、キビシイ…。しかし無駄がないというか、すごい仕組みです!

植物たちの生き残りをかけたこういう瞬間に出会うたびに「すごいなぁ。」と心から思います。その場に居合わせた者だけが味わえる、幸せな時間です。

皆さんも森へ行ったらぜひ、耳を澄ましてみてください。晴れた日の森で、雨の音が聞こえるかも知れませんよ。

ところで今日の写真は、役目を終えて潔く散った杉の雄花です。花粉症の人は喜びそうですね(笑)。

(カナ)
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何に見える?

2009年04月15日 | 植物
先日三原山の樹海コースを歩いてきました。
スタート地点のツツジ園、GWあたりに咲きそうです。
咲いたらきっと見事なことでしょう。
その時はまたここで紹介したいと思います。

さて写真はヒサカキの幹。なんでこんな風にねじれちゃったんでしょうか?
この他にもおもしろい形に変化した幹を何本か見かけました。
この写真を撮っているときには、「ソフトクリームみたい」と思ってましたが、
出来上がった写真をみたら、人のお腹から足(もも)に見えます。
う~ん・・・なんでこんなになっちゃったのかな~

(のり)

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緑のカラス・・・?

2009年04月14日 | 
すっかり暖かくなり、枯れ草色だった草地にも山にも命あふれる緑が日に日に
濃くなってゆきます。

ツグミたちは群れになって北帰行を控え、モズはもうそろそろ雛が孵るころかも
知れません。海上ではカモメたちがどんどん北上して行き、コアホウドリは姿を
消しました。その代わりに数え切れないくらいのオオミズナギドリが生まれ故郷
である伊豆諸島の海に戻ってきました。

そんなある日、牧場の横を通りかかると緑色の大きな鳥が地面に降りていました。
「緑?キジかなぁ?いや…」どう見てもカラスでした。

双眼鏡で見ると確かにハシブトガラスですが、翼から体から緑色に染まって
います。

「なんじゃこりゃ?」
光の加減かとも思いましたがそうではありません。

後頸から背中、両翼と、なんと両足まで緑になっているではありませんか。

ペンキでも流れ込んだ水溜りで水浴びでもしたのでしょうか?
一体何があったのでしょう…(^▽^;)

ただ色が付いているだけで、健康面には何の問題も無いようでしたが…。

PS:本日もこのカラスを観察しましたが、羽毛についた緑色は少し取れて
きているようでした。そのうち「ただのカラス」になってしまうのでしょう
かね?(笑)

あまの
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あんこさん

2009年04月13日 | 歴史・文化

大島に来て「あんこさん居ないよね」って良く聞きます。はい、絶滅状態です。

少しでも復活させたいと思っていますが、着物が無い、着れない、動きずらい、着崩れする。マイナス面ばかりです。実際着ると冬は首や手が寒いし、着物を着て山に登るにはスニーカーではね… 

 でも、頑張って平地では(波浮・元町散策などですが)なるべく着るように心がけてはいます。

頭だって手作りしたソーメン絞りの被り物です。正式な髪の毛の結い方の実演を見てきました。ミスは“サイソク髷”ミセスは“インボンジリ髷”と髷の結い方が違っています。

髪の毛を束ねロープワークのように巻きつけて結い上げていくのですが私に出来るでしょうか?(実際は、もう髪の毛の長い人も居ないし私が結うこともないと思うので大丈夫でしょう)     (しま)

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小さなお花です

2009年04月12日 | 植物
今日のムベです。
ここ数日、そろそろかな~、そろそろだ♪と待っていましたが、今日はとても良い感じに開花していました。
アケビやミツバアケビもとてもかわいらしい花をつけますが、ムベもなかなかですよね^^
一つ一つの花は長さ1センチほどのとても小さなものですが、サルにも人気のある実は10センチ前後にもなり、ずっしりと重いです。
これを蔓で支えているのだから、力持ちですね。
ツルっとした繭形の実を割ると、カエルの卵のようにヌルヌルに包まれた種がたくさん詰まっています。
種は渋くて私は(みなさんも?)食べられませんが、外のヌルヌルが甘いのでしゃぶって種をペッペッと吐きだすような食べ方をしています。

といっても、美味しそうになった頃にはサルに先をこされていますので、あんまり手に入れられないですけどね~っ・・・

(友)
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なんて素晴らしいメタリック!!

2009年04月11日 | 
今日の林道でヒメツチハンミョウを見つけました。
こういう小さな虫たちは、気付いた人にだけその美しさを見せてくれます。

なんとも言えないこの色合い!!

初めて見たときはこの翅の様子からまだ幼虫だと思いました。
しかしこれで立派な成虫です。

ヒメツチハンミョウの幼虫はハナバチ類の巣の中で成長します。
越冬していたメスは今の時期に活動し始め、土中にたくさんの卵を産みます。
卵から孵った幼虫は花によじ登ってハチが来るのを待ちます。
ハチが来たらその体にしがみ付いて巣まで運んでもらい、そこでハチの卵や花の蜜などを食べて大きくなるのです。

花の上でじっとハチが来るのを待っている幼虫を見てみたいのですが、とっても小さくてわからないでしょうね。
でもいつか見てみたいです。

こんなに可愛らしく美しい虫ですから、手にとってみたいと思う人は多いかもしれません。
しかししかし!!
ヒメツチハンミョウは『カンタリジン』という毒を持っています。
皮膚に付くと炎症を起こしたり水ぶくれになったりするそうです。

体がつぶれたりしなくても危険を感じると、脚の節からこの毒を出します。
見つけても決して触らないで、じっくり観察するだけにしてください。


がんま
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