グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

肌で感じる地球

2017年12月21日 | 火山・ジオパーク
先日、伊豆大島ジオガイドの会が定期的に行っている
気象庁火山防災連絡事務所”平山講師”のフィールド勉強会に参加してきました。

日頃行っている火山観測の方法や、各種観測機器のお話しが聴ける貴重な機会です。

今月は特別に、平日を含め週2回開催との事でようやく念願が叶いました。

参加者はジオガイド・政策推進課の面々そして気象庁の方を含めて総勢13名程。

前日の強風は収まり、伊豆半島もクッキリ!南アルプスまでしっかり見えていました。


カルデラ内の説明は、すでに行っているとの事で
三原山(内輪山)山頂周辺に設置された観測機器を目指して歩きます。



昔から、伊豆大島三原山は火山観測が進んでいる場所なのですが
特に、1986年の噴火後は様々な研究機関や研究者の方々が観測機器を設置し
島全体の変化を観察しているそうです。

火山観測の方法は目視による噴気(蒸気)の出具合、勿論、写真も撮ります。


噴気の出方は常に一定ではなく、突然止まる事もあるそうです。


この日も「ほら!あそこから出始めましたよ!」の声に振り向くと
今まで何も見えなかった場所から、白い蒸気がゆらゆらと上がり始めました。


毎回決まった地点の地熱も測ります。


此処ではこんな数値が出ていました。

外気温が低いのでこれでもかなり熱く感じます。

毎回ほぼ同じ数値が出る場所と、かなり変動の大きな場所も有るようです。
安定しているのは火口を挟んで南東側、変化が見られるのは北東側との事。
地下のマグマには流動性が有り常に変化しているのでしょう。まさに生きている地球を感じます。

座学でも火山観測のお話しは聞いていましたが、フィールドで見て触れての学習は楽しいですね。


昼食はお馴染み?”溶岩のしずく”に座りススキに囲まれながら・・・


道すがら、平山さんからこんな大岩も見せてもらいました。

表面にはひび割れで出来たきれいな模様があり
いつも見慣れている溶岩とはまるで質感も色合いも違います。

皆さんからは「テーブルに欲しい!」との声が上がり
中には、日頃のガイド用小道具を出して観察する方も・・・

磁石が張り付いています。鉄分をかなり含んでいるようです。


さて、数万年の昔から規則正しい噴火を繰り返す伊豆大島火山”三原山”


その噴火は私達の住む土地を作り、素晴らしい景観を生み出し、温泉などの恵みも与えてくれます。
しかし、時には日々の生活を脅かす事もあります。

そんな火山の現状を知る事は、此処で生活をする上でとても大事な事だと
改めて実感しました。

そして、毎月欠かさず定期観察を続け山を見守っている方達が居る事・・・
その様な活動で私達は安心して生活が出来き、観光にも活かしていける。
本当にありがたいですね。

晴天の中、実に充実した一日となりました。ご一緒して下さった皆様ありがとうございました。


いつも山ではよく出会う平山さん、とても楽しかったです。本当にありがとうございました。
by GIBA



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ナベヅルとマナヅル

2017年12月20日 | 
16日に鹿児島に行って撮影しました。
もちろん出水(いずみ)市です。
ちょっと枚数多いですがお付き合いください。


今にも降り出しそうなあいにくの曇り空ですが現地に着くとたくさんのツルたちが見えました。
車の窓を開けるとツルの声が聞こえてきます。
野生のツルの声を聴くのは初めてです(感動~)



ツルを観察する建物です。
私はこの建物には入らず周辺でツルたちを撮影しました。
想像していたよりも狭い範囲にたくさんのツルがいて驚きました。


曇天にツルたちが飛び交います。







これはマナヅルたち。
家族単位で行動しているようです。





集団で飛ぶナベヅルたち。
大きな鳥がたくさん飛ぶ姿には圧倒されました。
飛びながら鳴くのが、またいいんですよね~。



ナベヅルの家族。
頭が黄褐色の2羽が幼鳥です。



すぐ上を飛んで行ったマナヅル。
食べ物を探していたのでクチバシに泥が付いています。





たくさん集まっているところ。
ここを丁寧に探せばカナダヅルがいたかもしれません。





民家のすぐ近くにたくさんのツルがいました。
地元の方々の努力と協力があって世界有数の越冬地になっているのでしょう。





こちらに向かって飛んでくるナベヅル。
全部成鳥です。



車の中からこんなに近くで見ることができました。
これはコンデジでの撮影です。

長年憧れだった出水市へ行ってツルたちを見ることができました。
昨年のナベヅルたちもいたかもしれません。
ツルたちが飛ぶ姿は本当に美しかったです。
できれば晴天のもとで見たかったですね。
ぜひまた行きたいです。

がんま
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イマサキ海岸&シカマガ滝

2017年12月19日 | 火山・ジオパーク
12月10日(日)、来年の夏に大島で行われる地震火山こどもサマースクールでスタッフを務める方々が来島されました。

本番は夏休みなので、私はほぼ手伝えないと思うのですが、打ち合わせの一部(飲み会?)には参加。

翌日の朝、船が出る前の2時間ほど、赤色立体地図作者の千葉先生(サマースクールの主任講師役)の案内で、地震学会の中川さん、火山学会の萬年さんと一緒に、島の南西部に行ってきました。

イマサキと言われる海岸に降りていくと…


1700年前、いまの標高より300m高かった山が、大噴火で吹き飛ばされたときの火砕流の地層がありました。

千葉先生が指し示しているのが、「S2」と命名されている地層です。

そのS2の層を突き破っている岩がありました。イマサキの海岸付近で噴火したときに、すごい勢いで飛んできた岩のようです。めり込み具合から、衝撃の大きさが想像できます。


このボールのような真ん丸の岩は、マグマのしぶきがくっつきあって丸くなり、溶岩流に乗って流れてきたものだそうです。


身長約170センチ(体重?)の中川さんが、モノサシがわりになってくれました。


このあと私は、車を回すために引き返したのですが、皆さんはこの先も歩いて激しいマグマ水蒸気爆発の痕跡を観察されていました。

ちょっとしたアドベンチャーも経て…
近くの幻の滝といわれるシカマガ滝に立ち寄りました。

水が流れていなかったので、滝の下まで行って観察。

熱い火砕流が積もった層の上に、溶岩が流れているそうです。

溶岩の壁に木漏れ日が当たって、とてもきれいでした。

さらに声がとても響くので、ここで歌を歌ったら楽しそうという話もでました。

火砕流の層の下の方に、海岸にあるような丸い石を発見。
すぐ近くには角ばった岩も入っていました。

「ナゼだろう」とみんなで議論になり、「津波かな?」という意見もでていました。

短い時間でしたが、過去に島で起こった出来事を目の前の景色から想像できて、とても興味深かったです😁

みなさま、ありがとうございました!

(カナ)
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鬼女蘭と幼虫

2017年12月18日 | 植物

良い天気で気持ちが良い(これで寒く無ければ言うことはない)


先日行ったアカダレが見えます

え~見えないって!

ズ~~~ム アップ!

ここですよ!
上から見てもここは分からない。ここからは良く見えるので向こうから見えるはずといつも思っているのです(今度双眼鏡持って行かなくては!)

あ!山を見に来たのではなかった

本題は
初めから2匹


1匹君も居ます(でもいつもこのぐらいの大きさの子ばかり)


卵有った と思ったら きみカタツムリじゃん?


誰かに食べられてしまった(吸われた)ちょっとかわいそう
でも、みんな羽化したらチョウチョだらけになってしまう と思って諦めている


白い羽 ここで鳥が襲われた? よく見たら鬼女蘭の種でした


ほらね! 前回来た時この辺りは種(果実)が沢山なっていました


果実(←このような表現で良いのでしょうか?)は ロケット船の様です


種が船から飛び立って行きます


花もまだ咲いていますが雄花ばかりのようでした


穴穴が沢山ありますが 小さい子しかいません


キミが幼虫食べてはいないよね…

んんん 今日、アサギマダラの成虫には会えませんでした。卵は1個。小さい子はまあまあ、2センチ以上の子は皆無 
観察を続けることで何か分かることもあるかと思って、まだまだ続く(しま)
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三原山に新たなサルが!

2017年12月17日 | ツアー
長年ダイビングに通ってくれている看護師のTさんが、お友達と一緒にツアーに参加してくれました。

昨日は、強風で曇り予報だったので、島グルメ&島らしい風景の旅。

「遺跡が好き」というTさんの希望もあり、最初は縄文人の遺跡でもある海岸の洞窟へ。


巨木の森で、木々の姿に見とれ…


波浮港で桜の花が咲いているのに驚き…


波の高い海岸の、輝く海で遊びました😁


で、今日は、三原山の半日コースに出発!

ナースだけに「ナースプラント」とも呼ばれるオオバヤシャブシの前で記念撮影😁


みなさん観察眼がスルドく、いつも歩くコースの中に、新たな「おサルさん」を3匹も見つけてくれました!

おサルさん・その1

ややうつむきがちな正面顔です。

おサルさん・その2

右を向いて、空に向かって吠えています。

おサルさん・その3

いや〜、三原山にこんなにサルがいたとは驚きです😁

溶岩地帯の中に、平らで寝やすい場所も発見!

「ここ、寝心地が良いわ〜」とのことでした☺️

お1人は、看護学校時代に同級生との旅行で大島を訪れたことがあるそうで、「この辺りにお茶屋さんがあった(今は溶岩の下)」と教えてくれました。

もうお1人は、三原山を取り囲む輪のように存在する山「外輪山」を見て、何度も「可愛い!」とおっしゃっていました。

外輪山がカワイイ…なんて素敵な感想でしょう!(仲間発見〜)

今日はちょうど風向きが良く、展望台から飛ばすシャボン玉が火口に向かって飛んでいってくれるので、みんなで盛り上がりました😁


縄状溶岩を見たときの「ここが小腸であっちが大腸だ」という細かい描写が、ベテランナースらしくて面白かったです。


足元のものすご〜く小さな植物も観察し、発見したことを教えてくれます。


例えば石を覆うコケに、とてもとても小さな胞子嚢が出ていることとか…


私も一緒になって足元を見ていたら、今まで一度も気づかなかった原始のシダ「トウゲシバ」が生えていることに気づきました!

今まで薄暗い森の中でしか見たことがない植物だっただけに驚きました。

下山中も、割れた岩でジグゾーパズルをしたり…


予想外に空から降ってきたアラレの粒が…


溶けて植物に取り込まれていく状況を観察していました!


大きなものから小さなものまで、発見がいっぱいの楽しいツアーの締めくくりは…

なぜか毎年12月になっても、フワフワのタネをつけたままのススキで!

とても楽しい2日間でした。
ツアーにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!😁

(かな)
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イソシギ

2017年12月16日 | 
14日朝の撮影です。
なにかいないかとパトロールしていると磯に佇んでいました。
まさにイソシギ。

磯に行くたびに出会うありふれた鳥ですが見るたびにこの複雑な羽の模様に感動します。
もう朝の食事が終わったのか、朝陽を浴びてまったりしていました。



半目の変顔が撮れました。
寒くて丸くなっている様子もかわいらしいです。

がんま

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「今年のジオサイト」はココ!

2017年12月15日 | 火山・ジオパーク
気がつけば12月も半ば、年末のにおいがしてきました。
色々今年の事を振り返る時期でもありますが、
「今年のジオサイト」を選ぶとしたら
やっぱり「赤ダレ」ではないでしょうか。(勝手に認定)


(西谷のブログから拝借 「赤ダレ」が赤かったです!)


TVで取り上げられた事をきっかけに注目されるようになったそうで、
まだまだTVの影響は大きいのだな、と思いました。

(私は聞かれなかったけど)グローバルのスタッフは、お客さんから赤ダレに行きたいと要望を多く受けた時期もあったようです。
私も島の人から、赤ダレに行ってみたいけど、どういったらいい?と聞かれたこともありました。

ということで(なのかはわからないけど)
今年最後のジオ研の来訪先は赤ダレ!

なんと今までで一番多い参加者人数だったそうです。



この日は本当に雲一つない快晴!


さあ出発です。


今回は小学生が多くいたので、
1984年溶岩流の先端の横から表砂漠に向かってカルデラの中を歩くのですが、
その前に溶岩流に立ち寄って、当時の光景をSさんに語ってもらいました。

先日のフィールド勉強会が奇しくも予行演習のようになりました。


表砂漠はちょっと見ない間に、石がとっても多くなっていて驚きました。
何人かに聞いてみても「石が増えた!」と言っていましたので、気のせいではないでしょう。

表面の土や灰などが流れて、露出したようになったようです。

列になってる場所もちゃんと残っていてよかった。
お気に入りだったので。
風ではないらしいのだけど、風に吹かれてできたように見えます。



到着!
落っこちないでね~
TVで紹介された時、赤と緑のコントラストのきつい画像処理をされていて、
真っ赤だったのでよけいに話題になったと聞いていたので、
あえての画像処理をしないでみたのですが、十分圧巻!ですよね。
日の当たり方によっても違いますが、目にはもう少し赤く映ると思います。



赤ダレは昔は赤沢とも呼ばれていたそうで、
その名の通り、沢になっていて、先週紹介した砂の浜に砂を供給していました。
海の方に伸びる沢の道がみえますよね。
今は砂防ダムが途中にできてしまって、そのため砂の浜の砂の量が安定しなくなってしまいました…
今でも雨の多かった日は水が流れるそうです。少しは海まで流れてくれてるのかな??
あれ、しかし砂の浜の砂は黒くて有名です。
赤ダレの赤い溶岩はどこに?途中でたまっちゃってるのでしょうか??



子どもがたくさん来るという事で、
ジオパーク専門員の臼井さんが三原山&赤ダレのでき方紙芝居?を一夜で手作り!して説明してくれました。
大人にもわかりやすいと大評判!



これは当日配られた資料。(あ、指が写っちゃってる💦)

赤ダレは8世紀頃に、つまりはまだ三原山がなくて、
おそらく今より深いカルデラだけがあった時代に、ここから噴火しました。
そして時間をかけて削られて赤肌が露出したところに、
240年ほど前に三原山が噴火し、溶岩流がここに流れこみました。
噴火口の赤と流れ込んだ分厚い溶岩流の白い岩石のコントラストもまたカッコイイのですが、
そっちは写真を撮るのを忘れました。
赤ダレはちょっとだけわかりにくいのと、オーバーハングしていて危ないので、
ガイドをつけて行くことを推奨しています。
気になった方、来年はぜひ一緒に行きましょう(^▽^)/(あい)
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2日間よく歩きました!

2017年12月14日 | ツアー
森林インストラクターの先輩である荘司さんが同行するクラブツーリズムツアーを2日間、現地ガイドとして案内しました。(荘司さんのお店のHPはこちら

1日目が、三原山、裏砂漠、樹海。
2日目は、地層大切断面、砂浜と岩場の海岸と、巨樹の森など。
2年前にも、ふたご座流星群にあわせて来島してくれていて、同じ行程を案内しました。

2年前の三原山は雨の中を歩いたのですが、昨日は…

快晴でした!☺️
皆さんいつも山を歩かれている方達とのことで、装備も完璧です。

人気があったのはゴジラ岩!

ポスターを見て、楽しみにされていたようです。

空にはいくつも綿アメみたいな雲が浮かび、それが銀色に輝く海に黒い影を落としていました。

海に浮かぶ島が増えたような、なんともゴージャスな景色でした❤️❤️❤️

火口壁から立ち上る噴気を体に受けて盛り上がりました☺️


裏砂漠に着く頃には、太陽がかなり傾いて、足の長〜い影が☺️

なんだか気分良かったです(笑)

さらに久々に風が弱くて、のんびり寝転べました。


優しい夕方の光に照らされた草地は…

「ハァ〜!」っと溜息が出るほど綺麗でした☺️

皆さんヘッドランプまで準備されていて、薄暗い樹海も不安なく歩き終わりました。

なんとも爽快なツアーでした☺️

そして今日はまず、地層切断面にそって歩き出しました。

いつもは車で通り過ぎる場所も、歩いているといろいろなことに気づきます。

例えば、椿と海のこんな風景に出会ったり…

道路に餌を食べに降り立つ小鳥たちを眺めたりしながら…

塩工場を見学させてもらいました。


その後、海岸に出て休憩しました。

海が荒れるたびに景色が変わる海岸…右半分が砂地から玉砂利の浜に変わっていました。

流木を台にして、全員で集合写真を撮ろうとチャレンジする荘司さんです☺️

この後、再び塩工場(海の精)を見学させてもらい、2時間歩いてバスに戻りました。

続いて巨木の森を求めて「薬師堂」という神社へ。

神社に向かう道には、10m以上の高さのあるスダジイたちの様々な姿が見られます。

スダジイの根が椿とからまりあって、体を支えていたり…


雨に削られ残った根が、怪獣のような姿になっていたり…


「何があったの?」と声をかけたくなるほと幹が曲がっていたり…


枝葉がジグゾーパズルのような形で、頭上高くを覆っていたり…

どの景色にも足を止め、「すごいね!」と感心しながら歩きました。

昼食後は、皆さんの希望で椿油工場を見学し…


笠松という切り立った岩場の海岸に行ってツアーを終了しました。(写真を撮り忘れました)

イズノシマダイモンジソウの花も、皆さんを歓迎するかのように、咲いていてくれました。


よく歩いて、よく遊んだ、楽しい2日間でした。
ツアーにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました😁

この2日間のツアーの様子は、荘司さんのブログでも報告されています。
私よりも詳細な報告がされているので、お時間のある方は、ぜひご覧ください!
1日目http://vogel2011.blog.fc2.com/blog-entry-719.html
2日目http://vogel2011.blog.fc2.com/blog-entry-720.html

(カナ)
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トラツグミ

2017年12月13日 | 
以前よりもまともに撮れました。
昨日の朝のことです。


車で一旦通り過ぎた小道に佇む姿がチラっと見え、「あれ?今の鳥なんだろ?キジバトにしてはシュッとしてたしアカハラやシロハラにしては大きいし・・・」と疑問に思いバックして戻るとトラツグミでした(嬉!)



車を停めたら逃げちゃうかな?と思いましたけどしばらくモデルになってくれました。
食べ物を探すでもなく特に警戒している様子でもなくこの場所にじっとしています。
なのでこんな同じようなカットが150枚以上撮れました(汗)



ちょっと上空を警戒してみたり。
これが一番動きのあった画になりました。



横向き。
正面を向いてくれることを期待しましたが・・・



突然森の中に姿を消してしまいました。
ぴょんぴょん跳ねるのではなくタタタタ・・・と走っていきました。
また出会えるといいです。

がんま
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「音いろいろ」の森さんと歩きました。

2017年12月12日 | ツアー
9日の土曜日に視覚障害と発達障害のある男性(森さん)&付き添いの方と一緒に歩きました。(森さんの人となりはこちらの取材記事をご覧ください)

森さんは「音いろいろ」というHPで、様々な自然の音を紹介されています。
今回は伊豆大島の「音」を録音するための日帰りでの来島でした。

最初に行ったのは島の北東部にある海岸「笠松」。

前日の雨のおかげで、小さな沢にチョロチョロ水が流れ、大島では珍しい「静かな水音」を聞くことができました。

その後、神社の森へ。

「運よくカラスバトの声が聞こえたら良いなぁ」と思って森に入ったら、遠くで「ウ〜ウ〜」という、渋い声が聞こえてきました。

お社の奥にある沢にマイクを向けて録音開始。

少し離れた場所で、10分前後音を立てずに過ごしました。

この森で、ひたすら耳をすます・・・という経験は初めてでした。

森の奥から思った以上に頻繁に、カラスバトの声が聞こえてきました。

天気が良くてハトの機嫌が良かったのでしょうか?
それとも今までは、聞いているようでしっかり聴いていなかったのでしょうか?

上空からは何度も飛行機の音が聞こえてきて驚きました。
普段から大島上空は沢山の飛行機が飛んでいるはずですが、ほとんど気になったことはありませんでした。
結構大きな音でも意識しないと聞こえて来ないのですね(^_^;)

続いて縄文人の遺跡がある海岸で「ここならではの音」を録音。


波に転がされた石がゴロゴロいう音を録ってもらいたかったのですが、この日は波がなくて時々小さな音が響く程度でした。

でもお2人とも「あ!聞こえる!!」と、かすかな音をしっかり聞き取られていました。

この後、西側の海岸で砂浜の音を取ろうと向かったのですが、風が強すぎて退散。
風の来ない北東部に戻り、ダイビングポイントでもある「秋の浜」にやってきました。

ダイバーがあまりいない場所を求めて、海岸の奥へ。


ダイビング時代を含めると1000回以上訪れている浜ですが、この日初めて、同じ浜でも場所によって「波音」が違うことに気づきました。

丸い石がゴロゴロしている波打際と…


流れ込んだ溶岩が作る波打際とでは、波の音に微妙な違いがあるのです!

これ、私的には、かなりな驚きでした!

そして森さんが選んだのは、海に流れ込んだ溶岩に波が寄せる場所。

より静かな「波音」が録れる場所でした。

「音」に集中して歩いたことで楽しみ方の幅が広がった、とても幸せな時間でした。

そして何よりも、森さんの「音」に向き合う、真摯な姿勢に感動しました。
素敵な出会いに、本当〜に感謝です。

この日録音された「伊豆大島の音」は森さんのHP「音いろいろ」の中の最新の日記の中で聴くことができます。

伊豆大島の森や海の「音」が、ぎゅっと詰まったページです。
一番上にある「最新の音はこちら」の2つを、ぜひぜひ、聴いてみてください。

(かな)
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