サトキマダラヒカゲは、8年前の2016年7月3日や5年前の2019年8月11日にも載せたように、翅の地色が黄色味を帯びた褐色で波模様と目玉模様が混在する地味な色のタテハチョウ科の蝶だ。梅雨の前くらいから秋にかけて日陰の木の幹や枝に止まっているのを見掛けるが、いったん止まると長く留まっているから写真は撮りやすいが、翅を広げてくれない蝶だから、いつも翅を閉じた写真しか撮れていない。
褐色部分が多くやや黒っぽいのも見掛けたが、これもサトキマダラヒカゲの筈だ。模様は同じでも、翅の色にけっこう違いがあるが、雌雄の違いか、または春型と夏型の違いかもしれない。
褐色部分が多くやや黒っぽいのも見掛けたが、これもサトキマダラヒカゲの筈だ。模様は同じでも、翅の色にけっこう違いがあるが、雌雄の違いか、または春型と夏型の違いかもしれない。
豊田市の松平郷で見掛けた色が綺麗なカワトンボ。2015年6月17日に載せたように、平地で見られるカワトンボはニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの2種類に分類されるそうで、これらはカワトンボには違いないとは思うが、いずれなのかは区別がつかない。
公園のシロツメクサで吸蜜していたダイミョウセセリ。黒褐色に白斑がある地味な色のセセリチョウの仲間だ。3年前の2021年4月27日にも載せたように、若狭湾と伊勢湾を結んだ地域を境にして、後翅の白斑模様の違いから関東型と関西型に分かれるそうだ。画像はいずれも同じ個体で、関東型のようにも見えるが、両者の境界でもある東海地方には中間型がけっこういるのではないだろうか。雌雄は色も大きさも同じだから、まったく区別がつかない。
ツマキチョウは4年前の4月にも載せたことがあるが、夏から翌年の春まで1年の殆どを蛹で過ごすので、春しか見られないモンシロチョウの仲間だ。モンシロチョウよりもやや小さく、飛び方もモンシロチョウほど俊敏ではない。これらはいずれも前翅の先端に橙色の斑紋があるから雄だが、雌は前翅先端の模様が黒灰色だけだ。幼虫の食草はタネツケバナやナズナなどで、ダイコンやカラシナなどの花や実も食べるそうだ。
コツバメ
2024-04-05 | 昆虫
気温の上昇と共に春によく見られる蝶が飛び交うようになってきた。パンジーなのかビオラなのか確かではないが、公園の花壇に植えられている花に止まっていたコツバメ。4年前の4月にも載せたことがあるが、早春にのみ見られるシジミチョウの仲間だ。蛹で越冬するが、幼虫の食樹がツツジやアセビ、ネジキなどの蕾や花だというから、これらの食樹の開花に合わせて卵を産み付けられるように羽化するのだろう。止まっている時はほとんど翅を広げてくれないので表側の翅の色は見たことはないが、図鑑では褐色の地色に灰色がかった青色のようだ。飛び方がツバメのように俊敏だからコツバメとなったらしい。日本全国に分布するが、次第に数が減ってきて各地で絶滅が危惧されているそうだ。
キタテハ
2023-11-12 | 昆虫
春から秋にかけてあちこちでよく見掛けるキタテハ。3年前の2020年8月28日と去年の10月24日にも載せたように、翅の地色が黄色っぽい夏型とオレンジ色に近い濃い黄色の秋型がいる。最初の3枚は愛知県森林公園南口の花壇にいたもので、最後の1枚は同じ尾張旭市内の矢田川河川敷で見掛けたものだが、幼虫の食草がカナムグラだから、カナムグラが生い茂っている河川敷や空き地などで見掛けることが多い。これらはいずれも秋型だろうから、このまま成虫で越冬するはずだ。
載せるのが遅くなってしまったが、先月中旬に愛知県森林公園に来ていたアサギマダラ。確か去年も飛来が遅かったようだが、今年も10月初めにはまだ見掛けなかったから、もしかしたら、さらに1週間くらい遅い飛来だったかもしれない。全国的に遅くまで暑さが続いていたことが影響しているのだろうか。
このブログでは2019年7月12日と2020年10月29日、さらに2022年10月6日にもハゴロモの外来種の画像を載せたことがある。当時はまだ正式な日本語名が付けられていなかったが、最近になってようやくチュウゴクアミガサハゴロモ(Ricania shantungensis)という名前が付けられたそうだ。1977年に中国で初めて確認されて以降、韓国でも見つかり、その後、5年ほど前の2018年頃に日本に入ってきたらしい。ただ、2022年10月6日に載せた全体が茶色ではなく、黒い色の種類についてはネット上には記載が見当たらなかったので、チュウゴクアミガサハゴロモと同じ種類か、または別の種類なのかは分からない。
昨日載せたハラアカヤドリハキリバチと同じように、ルリモンハナバチも夏の終わりから秋にかけて見掛ける蜂で、メスがケブカハナバチやコシブトハナバチなどに卵を産み付けて、彼らに幼虫を育ててもらう寄生蜂だ。青い縞模様が綺麗だが、表面に細かい青い毛が生えているので青く見えるそうだ。このブログでは過去にもたびたび登場しており、前回は2018年8月18日とその1か月後の9月17日に載せていた。
ハラアカヤドリハキリバチは、名前のとおり腹の部分が赤いハキリバチ科の寄生蜂で、メスがオオハキリバチの巣に卵を産み付けて幼虫を育ててもらうという。夏の終わり頃から秋にかけてたまに見られるけっこう珍しい蜂だ。このブログには2016年8月25日と2021年11月11日にも載せたことがある。
載せるのがやや時機遅れになってしまったが、我が家の庭で3週間ほど前に見掛けたホシミスジ。このブログにはたびたび登場しており、今年も4か月前の6月22日に載せたから特徴は省略するが、ひらひらとゆっくり飛んでは直ぐに枝葉に止まって翅を広げたり閉じたりしてくれるから、見失うこともなく写真に撮りやすい蝶だ。幼虫の食草はユキヤナギやコデマリなどだという。
尾張旭市の愛知県森林公園でアカボシゴマダラを見掛けた。東アジアに広く分布するタテハチョウの仲間で、元々は奄美大島にいる亜種以外は日本にはいなかった蝶だが、1995年に埼玉県で初めて確認されてから数年間で関東地方で広く発生し定着するようになったそうだ。2010年以降には関東地方から福島県にも広まり、山梨県や静岡県、さらには愛知県や京都府にも分布の拡大が続いているという。綺麗な蝶ではあるが、幼虫の食樹であるエノキが在来種のゴマダラチョウと競合するし、ゴマダラチョウとの雑種の可能性も危惧されているために特定外来生物に指定されている。
卵を産み付けているように見えたが、フェンスがあって近寄れず確認はできなかった。
卵を産み付けているように見えたが、フェンスがあって近寄れず確認はできなかった。