閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

クロマダラソテツシジミ

2021-10-20 | 昆虫
クロマダラソテツシジミは、元々は東南アジアなどの熱帯・亜熱帯に棲息している小さなシジミチョウの仲間だが、十数年あたり前から南西諸島や沖縄本島、南九州あたりでも普通に見られるようになってきたそうだ。温暖化の影響なのか、台風によって迷い込んできたのか、または人為的に運ばれてきたのか定かではないが、冬の寒い自然環境下ではたぶん越冬できないはずなのに、次第に北上してきて、今では九州全域から中四国や近畿地方、愛知県から関東地方の一部でも確認されているという。

愛知県では渥美半島や知多半島などの温暖な地域はもちろん、この2~3年の間に岡崎市や豊田市、名古屋市、春日井市、尾張旭市などにもいるというので、近くの公園をいくつか見てきたら、確かにソテツの周辺を何頭かが飛び交っていた。2枚目と4枚目の画像がオスで最後の5枚目はメスだ。クロマダラソテツシジミは、名前のとおり幼虫がソテツの新芽を食べる害虫なので、熱帯・亜熱帯の珍しい蝶ではあるが、大発生が続くようならソテツの被害を防ぐために適度な駆除が必要かもしれない。















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