浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

やっと終わった

2011-10-19 22:55:10 | 日記
 9月から某公民館で、近現代史の歴史講座を請け負っている。今日の講座の内容は、今まで研究したことがあまりないテーマであったので、そのための調査研究とレジメ作成に思いの外多くの時間を費やしたので、このブログを更新することができなかった。

 今日は、2時間(途中10分間の休憩)もしゃべってしまった。他の歴史関係の講座を見ると、誰かが書いた本をもとにしているものが多い。それではオリジナリティがないと思い、私自身が静岡県域(とくに浜松地方)について今まで研究したり書いたりしたことを主に話している。教科書なんかにはあまりでてこないようなものがほとんどだ。

 今日は大正期の話。第一次大戦、米騒動、関東大震災(朝鮮人虐殺や平澤計七虐殺=亀戸事件)、浜松日本楽器争議などを話した。

 終わってから、もとヤマハの社員だったという人から、日楽争議についてはほとんど聞いたことがなかった、といわれた。


 日本楽器争議は大きな争議であったが、なぜかあまり言及されない。しっかりと浜松地方の地域史に位置づけられるべきだと思う。

 最近この争議の後日談に関する史料を発見した。いずれどこかに書きたいと思う。現在史料を解読中である。

 講座の準備をしている間にも、政治社会は大きく動いている。しかし余りよい方向には動いていない。今日も吉野作造の文章を紹介したが、日本のデモクラシーの基盤は脆弱である。とくに若い人々の民主主義に対する感覚が鈍いような機がする。

 石橋湛山や静岡県出身の三浦銕太郎、吉野作造らの論説を読んでみることも必要である。この時代に主張された事柄が、いまもって実現されていないことを発見するはずだ。

 歴史を前に進めなければならない。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする