浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

TPPの問題

2011-10-30 20:53:09 | 日記
 私は、TPPに参加すれば、日本はアメリカ資本に対して無防備になってしまい、ただでさえ政治的・軍事的に「属国」になっているのに、さらに国民の生活さえもアメリカ資本に牛耳られると思っている。

 この点について、内田樹さんがブログで良い指摘をしている。

 「グローバリストを信じるな」というものだが、その通りだと思う。新自由主義によって、日本はこんなにも格差が広がり、貧困化も進んだ。もっと進ませようとしている民主党政権にはあきれかえるしかない。

 http://blog.tatsuru.com/2011/10/25_1624.php
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「従軍慰安婦」のこと

2011-10-30 11:21:33 | 日記
 未決の戦争責任の一つに、「従軍慰安婦」の問題がある。日本軍の行くところ、どこの戦場にも「従軍慰安婦」がいた。

 私はいろいろの戦記を読んでいるが、そのなかにさらっと「従軍慰安婦」のことが書かれていることがある。その文脈からは、部隊とともに行動する「従軍慰安婦」の存在は、特別なものではなかったことが推測される。そして彼女たちの多くは朝鮮人であった。

 澤地久枝の随筆『心の海へ』(講談社)をぱらぱらと読んでいたら、朝日新聞の「朝日歌壇」に「従軍慰安婦」をうたったものがあったということで、それらが列挙されていた。それを紹介しておく。1992年~95年までのもの。

 こころなき兵なりし身を老いて歎くああ慰安婦110番の証言
 
 慰安婦のつくすあわれさ明日はなき兵のかなしさ睦むと言えど

 うつそみに吾を責めるごと慰安婦は叫び泣き十七なりしを

 慰安婦を抱きたる吾はこのいくさ憎みて獄にありし過去をもつ

 十六の特攻隊員空に消え十五の慰安婦舌噛み切りき

 兵たりし夫は癌病み「哀号」と泣く慰安婦の声の聞こゆると言う

 従軍慰安婦詠まぬと友のそしれども十五の兵になにを知るべし

 大陸に埋めたる過去と思いしに慰安婦問題白日に曝さる

 慰安婦は無惨玉砕また無惨戦傷うずく老残の兵

 死地に入る前夜の兵にやさしかりし慰安婦老いて兵は還らず


 
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