Y君から五味川純平の『人間の条件』(岩波書店 現代文庫)を読み終えたという連絡があった。この本は、梶という主人公の目から、あの「十五年戦争」の時代を見つめさせると共に、良心的に生きるということはどういうことかを考えさせるものである。しかし、いかに良心的に生きようとしても、時代の大きな流れには流されざるを得ない。必死に流れに抗うのだが、しかしそこから抜け出ることはできない。
それでも、厳しい時代であっても、どう生きることがよいのかを考えながら生きていくことは大切なことだ。
さて、この次に何を読んだらよいか。なかなか難しい。
ボクが今読んでいる本は、『田舎の町村を消せ!』(南方新社)である。これは、浜松市の大合併を批判的に把握するために、読んでいるものだ。合併問題が起きた時、都市への合併ではなく、自立を模索すべきだと考えていた。天竜市も合併すべきではなかった。
浜松市に合併した市町村の人々と会う時に必ず「合併してどうですか」という問いを発するが、「よかった」という声にはあわない。
次に読もうと思っているのは、ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』(岩波書店、上下2巻)である。合併問題の背景にも、新自由主義という考え方がある。現在の格差社会の背後にも、それがある。現代の政策批判は、新自由主義批判を包含せざるを得ない。
Y君は、将来の社長さんであるから、格差社会にはあまり関心はないかもしれないが、しかし経済的に中流の階層が厚く存在していないと、Y君の商売もうまくいかなくなるかもしれない。
そこで、内橋克人の『新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環』 (文春文庫)なんかどうだろう。内橋の本は、批判的精神と優しくて暖かな眼差しがある。内橋はたくさんの本を書いているので、よんでみたらどうだろう。
学ぶということは、批判的精神を育てること、それによってよりよい社会をつくっていくことである。
それでも、厳しい時代であっても、どう生きることがよいのかを考えながら生きていくことは大切なことだ。
さて、この次に何を読んだらよいか。なかなか難しい。
ボクが今読んでいる本は、『田舎の町村を消せ!』(南方新社)である。これは、浜松市の大合併を批判的に把握するために、読んでいるものだ。合併問題が起きた時、都市への合併ではなく、自立を模索すべきだと考えていた。天竜市も合併すべきではなかった。
浜松市に合併した市町村の人々と会う時に必ず「合併してどうですか」という問いを発するが、「よかった」という声にはあわない。
次に読もうと思っているのは、ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』(岩波書店、上下2巻)である。合併問題の背景にも、新自由主義という考え方がある。現在の格差社会の背後にも、それがある。現代の政策批判は、新自由主義批判を包含せざるを得ない。
Y君は、将来の社長さんであるから、格差社会にはあまり関心はないかもしれないが、しかし経済的に中流の階層が厚く存在していないと、Y君の商売もうまくいかなくなるかもしれない。
そこで、内橋克人の『新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環』 (文春文庫)なんかどうだろう。内橋の本は、批判的精神と優しくて暖かな眼差しがある。内橋はたくさんの本を書いているので、よんでみたらどうだろう。
学ぶということは、批判的精神を育てること、それによってよりよい社会をつくっていくことである。