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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

『週刊朝日』の謝罪

2012-10-25 21:38:12 | 日記
 橋下大阪市長に関する記事を載せた『週刊朝日』を、私も買って読んだ。実は、この記事が後に『週刊朝日』側の謝罪と掲載打ち切りに終わるとは、まったく予想もしていなかった。

 何が問題なのか。橋下大阪市長の父君が被差別出身であることは、すでに過去の週刊誌で取り上げられている。

 また佐野眞一と共に連載を始めるとするなら、対象とされる人物の出自が問題にされるのはわかりきったことである。佐野の著書を読めば、簡単に想像できるはずだ。

 にもかかわらずなぜ?と思ってしまう。

 この点では、元木の意見と同様である。

http://www.j-cast.com/tv/2012/10/25151441.html?p=1

 橋下という人物が、いかなる軌跡の中で生み出されたのかは、まことに興味あることだ。佐野の続きを読みたい。おそらくいずれは出版されるだろう。

 
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【本】馬場朝子・山内太郎『低線量汚染地域からの報告』(NHK出版)

2012-10-25 15:55:31 | 日記
 テレビで見るのは、NHK教育の「ETV特集」(毎日曜日の夜10時から)とテレ朝系の「相棒」だけ。この番組以外のテレビは、DVDをみるときだけだ。

 さていつだったか、ETV特集で、チェルノブイリ原発事故から26年後にどういう影響がでているかを探った番組があった。ウクライナ政府が刊行した「政府報告書」には、国際的にも認められている甲状腺がん以外にも、免疫低下や神経系、胃腸系、内分泌系などさまざまな疾患が記されている。それを現地で実見するという内容であった。

 事故から26年経過したから、少しは放射能による影響が現象していると思いきや、決してそうではなく、ウクライナの市民、とくに子どもたちは健康でない身体をもちながら必死に生きている姿が映し出されていた。

 その番組が、本になった。それがこの本だ。


 低線量被ばくの現実が、ここにはある程度詳しく記されている。この番組の元となった「ウクライナ政府報告書」は、インターネットでみることができるが、それは英文。しかし市民科学研究室などがその一部を翻訳している。

 http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2012/10/34-1.html


 それを読むことは大変だと思う人は、少なくともこの本は読むべきだ。低線量被ばくの怖さをしっかりと知っておくことは、これから生きていく上でも必要なことだ。

 同じような事故を起こした日本では、残念ながら、日本政府や福島県は、チェルノブイリの教訓をいかさず、できるだけ被害を過小評価し、被ばく住民にたいする手当をサボタージュしている。

 そうなると、自己防衛を考えなければならない。

 知は力となる。とくに低線量被曝の問題は・・・。

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