ハンセン病者の沢田二郎氏の自伝である。この本を読んでいると、ハンセン病とはどのような病気なのか、療養所とはどういうところなのか、ハンセン病者に対する社会の意識はどういうものであったのかがよくわかる。
沢田氏は群馬県生まれなので、群馬県の栗生楽泉園に入った。本の内容は、そこで体験した療養所生活であるが、みずからの病気、入所していた人びとの生活や病気、そして死についても、詳細に記されている。
効果的な治療薬のない時代のハンセン病の大変さ、療養所とは患者のために療養させるのではなく、ハンセン病者が療養所に入るということは、患者を治療するのではなく、死に至るまで「収容」しておくことであったことがよくわかる。
「収容」された患者たちには人権はなかった、といわざるを得ない現実が存在したことがよくわかる。
本書は第三部まである。浜松市の図書館は、残念ながら第二部までしかない。何とか最後まで読み続けたいと思う。
沢田氏は群馬県生まれなので、群馬県の栗生楽泉園に入った。本の内容は、そこで体験した療養所生活であるが、みずからの病気、入所していた人びとの生活や病気、そして死についても、詳細に記されている。
効果的な治療薬のない時代のハンセン病の大変さ、療養所とは患者のために療養させるのではなく、ハンセン病者が療養所に入るということは、患者を治療するのではなく、死に至るまで「収容」しておくことであったことがよくわかる。
「収容」された患者たちには人権はなかった、といわざるを得ない現実が存在したことがよくわかる。
本書は第三部まである。浜松市の図書館は、残念ながら第二部までしかない。何とか最後まで読み続けたいと思う。