北原みのり「日韓のジェンダーギャップ」を読んだ。「女子力」ということばは聞いたことはあるが、その中身は知らなかった。要するに、男のために尽くす、ってこと?文中に「同級生との飲み会でサラダ等を取り分けないと「女子力ないね~」と男子から笑われたり。」ということがあった。
サラダを取り分けるなんて、自分でやれよ。
大体にして、生活の自立なくして精神の自立はない。食事をつくることができること、ボタンが取れたら自分でつけること、自分ひとりできちんと生きていく力をつけないと、ひとり暮らしでは生きていけない。
私の友人に独身生活を満喫していた人がいた。しかし食事はいつも外食かコンビニ弁当だった。私はご飯を自分で炊いて、味噌汁くらいはじぶんでつくらないと不健康になるよ、などと言っていた。
ある日、彼は職員住宅の風呂場で倒れていたところを発見された。
私は学生の頃、自立ということばに大きな価値観を抱いていた。自立とは何かを考えていたときに、経済的自立は生活的自立を伴わなければ本当の経済的自立ではないと悟った。
私は生活に関わることは何でもできる。それが自慢である。
周辺の子育てを見ていると、男の子には料理その他をほとんどさせない。私はそういう姿を見る度に、料理をさせないと彼の人生を貧しきさせますよと語ってやる。
一生を独身で過ごす男性が増えている。いつまでも親はいないのである。生活的自立を親は身につけさせる必要があると私は思う。
ちなみに私の息子は自営、働いている奥さんが遅いので、彼が料理をつくっている。それでよいのだ。