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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「公」からの離脱ー郵便局

2022-01-27 09:30:03 | 社会

 小泉純一郎首相(当時)の「郵政民営化」に、多くの国民、メディアも熱狂的な支持を与えた。

 それからの郵便局は、「公」的事業としての機能をつぎつぎとなくしていった。

 わが家に郵便配達にこられる人が変わった。長年同じ人が来ていたのに、最近は若い人となり、その若い人も変わる。どこの家か、どういう廻り方をするか、覚えるのはなかなかたいへんだろうに。最近配達される方が変わった影響か、配達時間がばらばらになっている。ある時は昼頃、あるときは夕方暗くなってから・・・というように。以前は、いつも昼頃だったのに。

 土曜日の配達がなくなった。日本郵便株式会社は、その分の労働者を削減するのだという。計算して、このくらいの人数を減らすことができる、ということらしい。

 民営化後の経営者は、なんども失敗して巨額の損失をだしている。その尻拭いを郵便労働者に強いる一方、サービスを低下させてきた。

 「民営化」=株式会社化ということは、できるだけ利益を確保して、株主への配当金を増やすということが目的になる。そこで働く人々の労働強化、国民へのサービス低下(硬貨取扱いの際に手数料をとるだって)・・・が次々と生み出される。

 小泉純一郎によって躍らされた「郵政民営化」のツケが、郵便労働者や国民にまわされてきた。

 それでも躍らされた人々は、それに気付かずに、また躍らされることだろう。

 「公」はどんどん消えていく、税金を納めているのに。

 

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