浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】水島宏明『内側から見たテレビ』(朝日新聞社新書)

2014-12-13 22:19:19 | 
 水島宏明氏は、日本テレビで、日曜日の深夜に放映されるNNNドキュメントの担当ディレクターだった人。今は、法政大学教授。

 この本については、下記に紹介がある。

http://lite-ra.com/2014/12/post-700.html

 ここでは、参考になることだけを記しておく。

 まず「信用できる政治報道の見極め方」

 政権に対して、距離を置いて冷静に批判的に見ているか
 権力者が番組に登場してくれたこと自体に喜んでいないか
 わけ知り顔のテレビ局の政治部長や解説委員長などが登場して、質問者やコメンテーターになってはいないか
 首相などの権力者がスタジオに来たときに相手が一番嫌がる質問を投げかけているか
 政治家のインタビューが生放送ではなく、VTR収録ではないか


 しかし、メディア関係者のなかには、「権力者が番組に登場してくれたこと」を喜ぶ人はいるよ。権力者と話ができるだけで喜ぶ人もいるし・・・

 次に「選挙報道の賢い見方」
 (1)どんな争点があり、問題点はどこか、現状を取材して問題提起されているか
 (2)各政党がこれに関して持つ公約・政策を分かりやすく示しているか
 (3)公約の違いをどう評価すべきか、政策や生活にどんな影響があるのか、プラスとマイナスは何かが専門的に検証・解説されているか 


 ネトウヨについての言及もある。まさに知性の片鱗も感じさせない荒々しいことばに呆れているボクだが、佐藤優の「反知性主義」の定義が紹介されている。「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度」。なるほど、その通りだ。

 ボクはテレビをほとんど見ないので、読んでいてフムフムという感じであった。しかし水島氏は、まだまだテレビに期待感を抱いている。

 視聴率競争に明け暮れるテレビ、ノーテンキなワイドショー・・・否定的な現状がたくさんある。しかし、頑張っている人もいる。

 だけど、あの安倍のCMが、20時過ぎた後でも放映されていたが、おかしいのでは・・・



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