12世紀末、クメール王国のジャヤーヴァルマン7世によって建てられた仏教寺院です。クメール王国はヒンドゥー教、仏教、それから土着の信仰が混交して存在していたようですが、この寺は後にヒンドゥー教寺院として改修されたため、仏像等の彫刻が削り取られてしまっています。タ・プロームとは「梵天の古老」(タ=おじいさん、プローム=梵天)という意味だそうです。
ガジュマルによる浸食が激しく、ほとんど瓦礫の山です。個人的な印象ですが200年も前に建てられた先程の「バンテアイ・スレイ」に比べて崩壊の仕方がひどく、また彫刻の技術も低いのではないかという感は否めませんでした。ガイドにその辺を尋ねてみましたが、はっきりとは答えてくれませんでした。恐らく仏教徒である現在のカンボジア人としては認めたくなかったのかもしれません。
そういえばここでは蝉が鳴いていました。東南アジアの国で蝉の鳴き声を聞いたのは初めてのことです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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ガジュマルによる浸食が激しく、ほとんど瓦礫の山です。個人的な印象ですが200年も前に建てられた先程の「バンテアイ・スレイ」に比べて崩壊の仕方がひどく、また彫刻の技術も低いのではないかという感は否めませんでした。ガイドにその辺を尋ねてみましたが、はっきりとは答えてくれませんでした。恐らく仏教徒である現在のカンボジア人としては認めたくなかったのかもしれません。
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