先週は海外からお客さんがあり、銀座での会食に加えていただく機会がありました。久し振りに銀座を二丁目から六丁目まで歩きましたが、歩行者のほとんどが中国からの観光客、むしろ日本人を探すのが難しいほど。噂には聞いていましたが、聞きしに勝る賑わいでした。
さて、会食の場所はふかひれ専門店の筑紫楼銀座店。早く到着してしまったので、しばし部屋の中で待つことに。壁に彫られている漢詩は、杜甫の「春望」、「岳陽楼」、李白の「不見」でした。
この日の大ふかひれ特選コースとは別ですが、この日お勧めの下田産金目鯛。これを中華風の酒蒸しにしていただきました。
さて、コースのご紹介。まず前菜盛り合わせ(美味参品盆)。
大海老と夏野菜の炒め(夏緑炒大蝦)。
毛鹿(もうか)鮫尾びれの醤油煮込み(紅焼海熊翅)。
北京ダック(北京烤填鴨)。北京ダックは皮だけを食べる広東風と皮に薄くついてくる肉も食べる北京風、食べ方に違いがあると以前聞いたことがあります。こちらは広東風ですね。
ふかひれ蟹卵入り土鍋そば(蟹皇砂鍋麺)。ふかひれ入りそばというと、スープにほぐしたふかひれが入っているイメージだったのですが、何とここでは大きなひれが姿のまま豪快に幾つも入っており、驚きました。これは予想外の一品でした。
締めは杏仁豆腐(杏仁凍豆腐)。
筑紫楼 銀座店
東京都中央区銀座7丁目10-1 STRATA GINZA B1F
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした