窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

初めてのバスク料理・ビオッツアー長者町

2019年04月03日 | 食べ歩きデータベース


  実際にスペインのバスク地方で修業されたという方が経営されているバスク料理のお店、「ビオッツア」で初めてのバスク料理を堪能してきました。大西洋のビスケー湾に面し、フランスと国境を接するバスク地方。ピレネー山脈の西端に位置する山がちな地形は、バスク人たちによって独特の食文化が育まれてきました。きっかけは忘れましたが、多分アンダルシアの方と間違えたのだと思います。何であれ、とても美味しく満足でした。

  唐辛子とニンニクを多く使うというバスク料理ですが、早速前菜にオリーブと唐辛子のピクルスのようなものが出てきました。思い切って口に放り込んだのですが、意外にも辛くなく拍子抜け。しかし、お酒とよく合いました。



  食前酒ですが、バスク料理ならシードル(リンゴ酒)ということで、「アスティアサラン」を頼みました。注ぎ口に専用のポアラーがついていて、シェリー酒と同じように高い位置から注ぎます。こうすることで、リンゴの風味が立ち、シードル独特の酸味がまろやかになるのだそうです。アルコール度数は6%位ですが、意外にもすっきりとした辛口でした。



  チャングーロ。バスク地方のタパス蟹のほぐし身と蟹味噌をトマトで煮込んだものです。これをパンにたっぷりのせて食べます。素材の旨味を活かした、日本人好みの味わいだと思います。



  タラのアホアリエロ。「アホ」はニンニク、「アリエロ」は荷車を引く人という意味で、山がちなバスク地方で保存のきく料理として編み出されたものらしいです。タラもバスク地方ではポピュラーな魚。



  続いて白ワインは、ポンテジョン・アルバリーニョ2001。こちらはスペイン北西部、ポルトガルとの国境に近い、ガリシア州、オ・ロサルのワイン。擬人化されたフクロウのエチケットが印象的ですが、これは畑近くの林に生息しているといわれる、畑の守り神であるフクロウをモチーフにしているのだそうです。フルーティさと酸味を併せ持った、食事に合わせやすいワインでした。



  こちらもバスク地方の名物、イカの墨煮。コクのある味わい深いイカ墨を麦や粟を混ぜたご飯と一緒に食べます。これはお勧め。



  前日飲み過ぎのため赤ワインは避けましたが、最後は牛ほほの赤ワイン煮込み。柔らかなほほ肉がごろっと入った、食べ応えのある一品です。

  まだまだ奥の深そうなバスク料理。バスク語で「心」を意味するという、ビオッツア。とても気持ちの良いお店でした。ぜひまた近いうちにお邪魔したいと思います。


Bihotza(ビオッツア)



神奈川県横浜市中区中区中区長者町5-85



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
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