12月25日、創業66年、横浜の天ぷらと鮮魚の老舗、登良屋さんへ行ってきました。創業130年を数える牛鍋の老舗、荒井屋さんの親戚だそうです。
強烈な寒波が日本海側を襲った寒い夜、コースはイワシのつみれ汁から始まりました。鰹節と白菜の優しい味わいは、体が温まります。自動車メーカー、MAZDAのコンセプトに「引き算の美学」というのがありますが、まさに余計なものを削ぎ落した先にある奥行きを感じました。
次に出てきたのが、冒頭の写真の刺身盛り合わせ(4人前)。登良屋さんは、「横浜中央卸売市場で一番良いカツオが入る」と聞きましたが、市場に直接買い付けに行っているという魚は、カツオでなくても鮮度抜群。それがこの厚切りで惜しげもなく出てきます。この日の盛り合わせは、メジマグロ(本マグロの幼魚)、今年豊漁の知らせが届いているブリ、イサキ、ヒラスズキ、ヤリイカ、そしてヒラメ。
その流れで行くと、この子持ちナメタガレイ(ババガレイ)の煮つけ。これほどまでにふんわりと柔らかいカレイの煮つけは初めてです。卵や縁側まであまりにも柔らかいので、骨だけを残してきれいに食べることができました。
最後はもう一つの看板、天ぷらの盛り合わせ。この日は、エビ、ナス、シシトウ、レンコン、アナゴが出てきました。お腹いっぱいです。
天婦羅 登良屋
神奈川県横浜市中区吉田町2-3
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした