2012年2月26日、北風の吹く薄曇の寒い日でしたが、ジャパンラグビートップリーグのプレーオフ決勝戦、パナソニックvsサントリーの一戦を観に行ってきました。昨年と同一チームによる決勝戦です。昨年には及びませんでしたが、1万人を超える観衆が秩父宮ラグビー場に詰め掛けました。
リーグ戦総得点512点という、圧倒的な攻撃力を誇るサントリーと、今シーズンはけが人が多く影を潜めましたが、準決勝の東芝戦で持ち味の堅いディフェンスが復活したパナソニック。いわば最強の矛と盾の対決とも言うべき一戦が期待されました。
序盤は予想通り、スピードあるサントリーの猛攻。2つのペナルティーゴールでリードしますが、中盤はややスローダウンし19分に準決勝でも大活躍したフーリー選手が両チーム最初のトライを決めると、流れがパナソニックに傾き、田邊選手とデラーニ選手による2つのペナルティーゴールで一時はパナソニックが13vs6とリードします。フーリー選手はボールのあるところではなく、ボールが行くところに働きかけられる選手で、彼のポジショニングに注目していると非常に面白いです。
しかし、32分にデュプレア選手、36分にこの日3トライを挙げたスミス選手にトライを決められ、それぞれゴールキックも決まり、前半を20vs13、サントリーリードで折り返します。
後半に入ると、終始サントリーペース。サントリーディフェンスの出足が非常に良く、パナソニックはなかなか攻撃のきっかけを作れないように見受けられました。サントリーのトゥシ・ピシ選手の突破も光りましたが、パナソニックは一瞬の隙を突かれ、20分、24分といずれもスミス選手にトライを決められ、点差を広げられます。
30分、フーリー選手がインターセプトから約80mを走りきった独走トライで37vs21と追い上げますが、
直後の36分にニコラス選手にトライを決められ、万事休す。キックの精度にムラがあるニコラス選手ですが、今回はキックも安定感抜群でした。
ホーンが鳴った後のラストプレーでシオネ選手が意地のトライを返しましたが、結果はサントリー47vsパナソニック28。終始サントリーの強いプレッシャーがパナソニックを圧倒した感じでした。
リーグ戦1位のサントリーは、昨年の雪辱と共に、4年振りのトップリーグ・チャンピオン。既に始まっている日本選手権で連覇を目指します。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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