「現象からの新しいかたち展 -再構築芸術へのいざない- 小松宏誠」 和田画廊 4/23

和田画廊(中央区八重洲2-9-8 近和ビル302)
和田画廊グループ展 現象からの新しいかたち展 -再構築芸術へのいざない- 小松宏誠」
4/18-23(会期終了)

「現象からの新しいかたち展」第二弾では、小松宏誠の美しいインスタレーションが空間を飾ります。タイトルは「浮く冬」。(2006)5×5の25本にも及ぶ透明なアクリルパイプの中で、真っ白な羽が気持ち良さそうに浮遊する作品です。

暗室にて整然と並んだ25本の細い透明パイプ。パイプの下からは白い明かりが照射されて、光の筋がピンと上へ伸びています。そしてそのパイプの中にいるものは…、まるで小さな妖精ような人型の白い羽でした。それがエアーにより、時には一斉に、またある時には一つか二つだけ下から飛び上がってくる。途中まで上がって静止したり、またすぐに落ちてしまったりとその表情も実に多様です。



羽は常に一定の向きで飛び上がります。(空気で上下が逆転したりすることはありません。)また羽は全て殆ど同じ形をしていますが、中央のパイプに生息するそれだけは、まるで両足が開いているかのような形をしていました。彼はこの「浮く冬」を支配する王様でしょうか。何か威張って、他の妖精たちに運動を指図しているようにも見えます。冬ということで、羽はおそらく雪などをモチーフにしたものとは思いますが、私にはそれがとても可愛らしく見えました。器用に上下運動を繰り返しながら、まさに風に包まれて心地良く遊んでいるかのような表情を見せています。

次回、今週行われる第三弾(最終回)には安藤孝浩が登場します。そちらも是非拝見したいです。

 4/11-16 鈴木太朗(終了)
 4/18-23 小松宏誠(終了)
 4/25-30 安藤孝浩
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