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ヴァイスフェルト 「カンノサカン新作展『シンクロ』」 4/27

ヴァイスフェルト(港区六本木6-8-14 コンプレックス北館3階)
「カンノサカン新作展『シンクロ』」
4/1-28(会期終了)

カンノサカンの作品は、以前にもこのギャラリーのグループ展(「マックス・ヘッドルーム」)で見たことがありますが、個展としてまとまって見たのは今回が初めてでした。



ともかく今回の個展で一番目を引いたのは、ウレタン樹脂の塗られたキャンバス地の輝く白さです。これまで見た作品はそこが全て真っ赤であり、また深い青であったわけで、この地の色の変化だけでもかなり雰囲気が変わってきます。真っ白なウレタン樹脂に、わずか0.5ミリ以下の筆先で塗られたというアクリル絵具。それが赤、青、または限りなく白に近いピンクの各系統色にて配されている。模様はもちろんお馴染みのものです。どこかメタリックな、またアラベスクを思わせるような図柄。伸びゆく蔦のように、画面を縦横無尽に駆け巡っている。先端はまるで触手のようです。精巧に描かれた細かい模様が、危うく連なって一つの個体を形成している。私としては、絵具が青、ピンク、そして赤の順に惹かれました。

遠目から見ると細い線が伸びているようにも見えますが、実際は四角やドットなどの集合で一つの「線」を作り上げています。この細かさ。ゾクゾクするような快感すら覚えました。
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