都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「岡村桂三郎 -『白象図』/『黄象』他」 東京国立近代美術館
東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)
「岡村桂三郎 -『白象図』/『黄象』他」(所蔵作品展)
3/14-6/7
西洋画や日本画の印象が強い東近美常設展ですが、現代アートのコレクションも見逃せないものがあります。鎌倉(神奈川県美)の個展の記憶も新しい岡村桂三郎が紹介されていました。

本館2階「第5章」、現代美術コーナーでの登場です。近美でも一際大きな空間を用いての展示でした。さながら「岡村ルーム」とも言えるのではないでしょうか。

「黄象」。対峙するのはこれから格闘を始めようとする象でしょうか。

少し寄って接写してみました。切り刻まれたパネル表面の『鱗』は生々しく、鋭く剥き出た牙を見せながら、じろりとこちらを睨んでいました。
またこの他にも常設展内ギャラリー4、特集展示の「木に潜むもの」でも岡村のパネル画が一点展示されています。

「玄武」。92年の作品です。上の「象」のイメージとはやや異なりますが、そのモチーフはまるで太古に生きる幻獣のようです。荒々しい『傷跡』に存在の重みを感じました。
埼玉県美のニュー・ヴィジョン、そして前述の神奈川県美で一気に惹かれた氏の作品ですが、それらが基本的に暗室であったのに対し、今回はごく普通の明るい照明の下での展示になっています。その差異にも興味深く感じられました。
常設展は6月7日までの開催です。
注)常設展示は一部作品を除き、許可制にて写真撮影が可能です。
*関連エントリ
「岡村桂三郎展」 神奈川県立近代美術館 鎌倉
「岡村桂三郎 -『白象図』/『黄象』他」(所蔵作品展)
3/14-6/7
西洋画や日本画の印象が強い東近美常設展ですが、現代アートのコレクションも見逃せないものがあります。鎌倉(神奈川県美)の個展の記憶も新しい岡村桂三郎が紹介されていました。

本館2階「第5章」、現代美術コーナーでの登場です。近美でも一際大きな空間を用いての展示でした。さながら「岡村ルーム」とも言えるのではないでしょうか。

「黄象」。対峙するのはこれから格闘を始めようとする象でしょうか。

少し寄って接写してみました。切り刻まれたパネル表面の『鱗』は生々しく、鋭く剥き出た牙を見せながら、じろりとこちらを睨んでいました。
またこの他にも常設展内ギャラリー4、特集展示の「木に潜むもの」でも岡村のパネル画が一点展示されています。

「玄武」。92年の作品です。上の「象」のイメージとはやや異なりますが、そのモチーフはまるで太古に生きる幻獣のようです。荒々しい『傷跡』に存在の重みを感じました。
埼玉県美のニュー・ヴィジョン、そして前述の神奈川県美で一気に惹かれた氏の作品ですが、それらが基本的に暗室であったのに対し、今回はごく普通の明るい照明の下での展示になっています。その差異にも興味深く感じられました。
常設展は6月7日までの開催です。
注)常設展示は一部作品を除き、許可制にて写真撮影が可能です。
*関連エントリ
「岡村桂三郎展」 神奈川県立近代美術館 鎌倉
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