「塩田千春展」 ケンジタキギャラリー東京

ケンジタキギャラリー東京新宿区西新宿3-18-2 102号室)
「塩田千春展」
5/14-6/27



初台のケンジタキギャラリーで開催中の「塩田千春」展へ行ってきました。

直近の塩田の展示というと、現在も開催中の「椿会」(資生堂ギャラリー)の記憶が新しいところですが、そちらの妖艶な黒の世界に対し、ケンジタキの空間ではどこか情熱的でもある赤の糸を駆使したインスタレーションが展開されています。中央に打ちつけられた白いドレスへと向かって収斂する赤糸は、植物の蔦のようににょろにょろとのびながら、天井から時に側壁面までに浸食して連なっていました。また糸の作品の他に、今回の展示イメージに由来するドローイングが三点ほど紹介されています。実のところ、椿会ほどのインパクトはありませんでしたが、多くの糸を纏うドレスは、まさに無数の僕を従えて立つ女王のような威厳を放っていました。下からかがんで見ると迫力を感じたのは私だけではないかもしれません。



画廊の外から撮影した展示風景の写真を一枚掲載しておきます。

今月末より秋にかけて、富山の発電所美術館での個展も予定されています。

「塩田千春展 - 流れる水」@下山芸術の森 発電所美術館(5/30-9/6)

6月27日までの開催です。
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