都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「新春展」 ニューオータニ美術館
ニューオータニ美術館(千代田区紀尾井町4-1)
「新春展」
1/1~1/31
新年を祝し、館蔵の浮世絵、日本画、西洋画を展観します。ニューオータニ美術館で開催中の「新春展」へ行ってきました。
お正月気分を味わうにも好都合の展覧会です。古くは仁清、歌川派の浮世絵から、大観、春草、さらにはビュフェ、ヴラマンクと、大谷コレクションならではの名品がずらりと勢揃いしていました。(全30点)

鶴を描いた絵画といえば日本画が先に頭へ浮かびますが、ビュフェの「二羽の鳥(つる)」には意表を突かれます。透き通る水色の面を背景に、文字通りの鶴が堂々と立っていました。ちなみに本作はビュフェがニューオータニのために描いた作品です。揺らぎのなく、鋭く空間を切り開く線描に、ビュフェ絵画ならではの力強さを感じることが出来ました。

鶴と言えばもう一点、観山、大観、春草の三巨匠合作の「寿老人・鶴・亀」も忘れられません。虚空に舞っているような大観の寿老人を中央に、右に観山の鶴、そしれ左に春草の亀が脇を固めています。もちろん凛として彼方を見つめる「鶴」も魅力的でしたが、小亀が水辺に群れる「亀」がやはり一番のお気に入りでした。

最後に挙げたいのは最も惹かれたミレーの「田園に沈む陽」です。地平線が真っすぐに伸びる大草原には、薄曇りの空で沈み行く夕陽の光が美しく瞬いていました。この神々しい陽を前にして思わず頭を垂れたくなったのは秘密です。
なお同館の2010年のスケジュールもあわせて発表されていました。花をキーワードに、その画業を振り返るという安田靫彦展などは特に期待したいところです。
1/1~31 新春展
2/4~3/7 大谷コレクション展
3/13~4/18 安田靫彦展-花を愛でる心-
4/24~5/30 英国ボタニカルアート展(仮)
6/5~7/19 大谷コレクション展
7/24~10/11 友永詔三の世界(仮)
今月末日まで開催されています。
「新春展」
1/1~1/31
新年を祝し、館蔵の浮世絵、日本画、西洋画を展観します。ニューオータニ美術館で開催中の「新春展」へ行ってきました。
お正月気分を味わうにも好都合の展覧会です。古くは仁清、歌川派の浮世絵から、大観、春草、さらにはビュフェ、ヴラマンクと、大谷コレクションならではの名品がずらりと勢揃いしていました。(全30点)

鶴を描いた絵画といえば日本画が先に頭へ浮かびますが、ビュフェの「二羽の鳥(つる)」には意表を突かれます。透き通る水色の面を背景に、文字通りの鶴が堂々と立っていました。ちなみに本作はビュフェがニューオータニのために描いた作品です。揺らぎのなく、鋭く空間を切り開く線描に、ビュフェ絵画ならではの力強さを感じることが出来ました。

鶴と言えばもう一点、観山、大観、春草の三巨匠合作の「寿老人・鶴・亀」も忘れられません。虚空に舞っているような大観の寿老人を中央に、右に観山の鶴、そしれ左に春草の亀が脇を固めています。もちろん凛として彼方を見つめる「鶴」も魅力的でしたが、小亀が水辺に群れる「亀」がやはり一番のお気に入りでした。

最後に挙げたいのは最も惹かれたミレーの「田園に沈む陽」です。地平線が真っすぐに伸びる大草原には、薄曇りの空で沈み行く夕陽の光が美しく瞬いていました。この神々しい陽を前にして思わず頭を垂れたくなったのは秘密です。
なお同館の2010年のスケジュールもあわせて発表されていました。花をキーワードに、その画業を振り返るという安田靫彦展などは特に期待したいところです。
1/1~31 新春展
2/4~3/7 大谷コレクション展
3/13~4/18 安田靫彦展-花を愛でる心-
4/24~5/30 英国ボタニカルアート展(仮)
6/5~7/19 大谷コレクション展
7/24~10/11 友永詔三の世界(仮)
今月末日まで開催されています。
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